佐瀬昌盛
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テンプレート:BLP unsourced 佐瀬 昌盛(させ まさもり、1934年 - )は、日本の国際政治学者。拓殖大学客員教授、防衛大学校名誉教授。専門はヨーロッパの国際政治、安全保障論。妻は東京音楽大学名誉教授の佐瀬道子。
2007年4月、日本の集団的自衛権に関する憲法解釈の見直しを検討する、安倍晋三内閣総理大臣の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」有識者委員。産経新聞の「正論」執筆者の一人でもある。
略歴
- 1934年 満州国大連市生まれ
- 1958年 東京大学教養学部卒業
- 1960年 東京大学大学院社会科学研究科国際関係論専門課程修士課程修了
- 1961年 ベルリン自由大学(西ドイツ)留学(1964年まで)
- 1965年 東京大学大学院社会科学研究科国際関係論専門課程博士課程単位取得退学、東京大学教養学部助手
- 1967年 成蹊大学政治経済学部専任講師、助教授
- 1974年4月 防衛大学校教授
- 2000年3月 拓殖大学海外事情研究所教授
- 2001年4月 拓殖大学海外事情研究所所長(2005年3月まで)
- 2006年4月 拓殖大学海外事情研究所客員教授
学外における役職
受賞など
著書
単著
- 『西ドイツの東方政策』(日本国際問題研究所, 1973年)
- 『戦後ドイツ社会民主党史――政権への歩み』(富士社会教育センター出版局, 1975年)
- 『西ドイツ戦う民主主義――ワイマールは遠いか』(PHP研究所, 1979年)
- 『チェコ悔恨史――かくて戦車がやってきた』(サイマル出版会, 1983年)
- 『「朝日」の報道はここがおかしい――軍事情報をめぐる虚と実』(力富書房, 1988年)
- 『虚報はこうしてつくられた――核情報をめぐる虚と実』(力富書房, 1988年)
- 『摩擦と革命――東欧、脱ソ連化の軌跡』(文藝春秋, 1990年)
- 『NATO――21世紀からの世界戦略』(文藝春秋[文春新書], 1999年)
- 『集団的自衛権――論争のために』(PHP研究所[PHP新書], 2001年)
- 『新版 集団的自衛権――新たな論争のために』(一藝社, 2012年)
- 『むしろ素人の方がよい――防衛庁長官・坂田道太が成し遂げた政策の大転換』(新潮社[新潮選書], 2014年)
共著
編著
- 『新しい日本の国家像――共生社会への道』(富士社会教育センター, 1999年)
共編著
- (志水速雄)『ソ連東欧』(全3巻、原書房, 1982-84年)
- (木村汎)『ゴルバチョフ革命―ペレストロイカの挑戦と障害の分析』(サイマル出版会, 1988年)
- (石渡哲)『転換期の日本そして世界』(人間の科学社, 1995年)
- (秦郁彦・常石敬一)『世界戦争犯罪事典』(文藝春秋, 2002年)
- (木村汎)『プーチンの変貌?―9・11以後のロシア』(勉誠出版, 2003年)
訳書
- ヴィリー・ブラント『共存の試練』(時事通信社, 1965年)
- デーヴィッド・S.コリヤー、クルト・グレーサー編『ベルリンと東欧の将来』(時事通信社, 1966年)
- コンラート・アデナウアー『アデナウアー回顧録(1・2)』(河出書房, 1968年)
- ゲルト・レッシンク『ヤルタからポツダムへ―戦後世界の出発点』(南窓社, 1971年)
- ハインリヒ・ブリューニング『ブリューニング回顧録―1918-34年(上・下)』(ぺりかん社, 1974年)
- エドゥアルト・ベルンシュタイン『社会主義の諸前提と社会民主主義の任務』(ダイヤモンド社, 1974年)