ヤマモモ
テンプレート:出典の明記 テンプレート:生物分類表 ヤマモモ(山桃、学名: テンプレート:Snamei)は、ヤマモモ科ヤマモモ属の常緑樹。また、その果実のこと。
和名の由来は、山に生えモモ[1]のような果実をつけることから。別名として楊梅(ようばい)、山桜桃、火実などがあり、古代から和歌などにも詠まれる。
形態・生態
高木で、成木は20mほどになる。幹は太くなると灰白色の樹皮に覆われ、多数の楕円形の皮目を持つ。古くなると縦の裂け目が出ることが多い。
葉は革質、つやのない深緑で、10cm前後の長楕円形か、やや倒卵形をしており、密に互生し、多くは枝先に束生する。成木では葉は滑らかな縁(全縁)だが、若木では不規則な鋸歯が出ることが多い。葉柄は5〜10mm程度と短い。
雌雄異株で、花期は3〜4月、数珠つなぎに小さな桃色の花弁4枚の目立たない花をつける。
6月ごろに黒赤色の果実を結ぶ。果実はほぼ球形で暗赤色、表面に粒状突起を密生する。この突起はつやがあるので、外見的には小粒の赤いビーズを一面に並べたように見える。
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根粒に窒素固定を行う放線菌の1種であるフランキアを共生させており、比較的栄養の乏しい土壌でも生育できる。
ホルトノキとの区別
その姿や形はややホルトノキに似ており、本州南部以南では紛らわしいことがある。ホルトノキは落葉が赤くなり、常に少数の葉が赤く色づいているのがよい区別点になる。
分布・生育環境
中国大陸や日本を原産とし、暖地に生育し、暑さには強い。日本では関東以南の低地や山地に自生する。本州南部以南では、海岸や低山の乾燥した尾根など、痩せ地で森林を構成する重要樹種である。
人間との関わり
緑化を目的とする植樹に用いられることがある。古くは、テンプレート:要出典範囲、ヤマモモがよく利用されたという。現在では街路樹として公園や街路にも植えられる。殖やし方は、接木のほか、取り木がある。雌雄異株のため結実には雄株が必要であるが、都市部では街路樹として植栽されている雄株が随所にあるため、雌株の結実性は比較的高い。ヤマモモの果実は、鳥などに食べられ、消化された後に発芽する性質があるため、テンプレート:要出典範囲。
果実は甘酸っぱく、生で食べる他、ジャムや果実酒に加工される。野生種以外に、大粒で酸味の強い瑞光や大玉で酸味の弱い森口や秀光(秀峰、平井1号)などの栽培品種があり、農作物として栽培されている。伊豆高原地区が実のなる最北端と言われているため、伊豆急行線の各駅では、自動販売機で「やまももドリンク」というヤマモモのジュースが売られている。
樹皮は楊梅皮(ようばいひ)という生薬で、タンニンに富むので止瀉作用がある。消炎作用もあるので、筋肉痛や腰痛用の膏薬に配合されることもある。
高知県の県の花、徳島県の県の木、知多市、西都市、下松市の市の木に指定されている。花言葉は「教訓」「ただひとりを愛する」。
ヤマモモ属
テンプレート:Sister テンプレート:Sister テンプレート:節スタブ ヤマモモ属(ヤマモモぞく、学名: テンプレート:Snamei)は、ヤマモモ科の属の一つ。
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
- テンプレート:GRIN テンプレート:En icon
- テンプレート:ITIS テンプレート:En icon
- テンプレート:NCBI テンプレート:En icon
- テンプレート:EOL テンプレート:En icon
- テンプレート:Cite web
- ヤマモモ(楊梅) 江戸時代の植物図鑑(長野電波技術研究所)