出雲日御碕燈台
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出雲日御碕燈台(いずもひのみさきとうだい)は、島根県出雲市にある灯台である。
概要
日御碕の突端に立ち、日本一の灯塔の高さを誇る石造灯台。周辺は、大山隠岐国立公園の一部となり、日本海を臨む景勝地。尚、碕の字がつく唯一の灯台でもある。
世界灯台100選や日本の灯台50選に選ばれた日本を代表する灯台で、歴史的文化財的価値が高いため、Aランクの保存灯台となっている。また、全国に5箇所[1] しかない最大の第1等レンズを使用した第1等灯台でもある。
歴史
- 1900年(明治33)に着工される。
- 1903年(明治36)4月1日に初点灯したが、建設当初から日本一の灯塔の高さを誇る大型の石造洋式灯台である。日本人の設計・施工によるもので、同県八束郡森山産の凝灰質砂岩を用い、柱状節理石英角斑岩の基盤の上に建ち、100余年の風雪に耐えてきた。
- 1918年(大正7)2月4日、1,500W白熱電灯が使用される。
- 1993年(平成5)から翌年にかけて、耐震補強にあわせた保全が行われた。
- 1998年(平成10)、世界灯台100選に選ばれる。
付属施設
- 照射塔
一般公開
一般公開(有料大人中学生以上200円、小人無料)されている参観灯台で、上まで登ることができる。日本海を一望の下にすることが出来る。
なお、内部階段は勾配が急な上に、対面通行なのに幅が十分でなく、昇降には危険が伴う。特に最上階への18段は勾配が極めて急な梯子状の階段となっており、降りる際には細心の注意が必要である。靴を脱いでの参観となるため、階段、展望回廊の両者において非常に滑りやすいことにも注意されたい。小児、高齢者の参観は推奨出来ない。
灯台資料展示室
灯台資料展示室も併設されていて、この灯台の歴史、機能・役割などを学べ、貴重な資料も多数展示されている。
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煉瓦と石造りの構造
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内部構造模型
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レンズ