池田銀行
株式会社池田銀行(いけだぎんこう、The Bank of IKEDA.,Ltd.)は2010年4月まで存在し、大阪府池田市に本店を置いていた、池田泉州ホールディングスの完全子会社の地方銀行。
概要
大阪府北部と兵庫県東部の市町村を中心に京都府・東京都にも支店と出張所を持つ。いわゆる戦後地銀である。
戦時中の政策で住友銀行に吸収された池田実業銀行で最後に頭取を務めた清瀧幸次郎が、池田信用組合を母体として1951年に設立。創立時に旧・阪急電鉄(現在の阪急阪神ホールディングス)が関与し、同社の創業者小林一三が相談役を務めるなど阪急阪神東宝グループとの関係が密接で、池田泉州銀行となった現在も大株主としてその経営への影響力は計り知れないものがある。
後述する泉州銀行との経営統合の関係もあり、現在は、三菱東京UFJ銀行の関係が深い。また、みずほコーポレート銀行の資本も同行と同程度入っている。
店舗展開も、阪急沿線の末端に当たる神戸支店が三宮から徒歩圏内、京都支店が四条河原町の阪急電鉄河原町駅のすぐ南にある[1]など、阪急沿線を中心としている。阪急駅構内にステーションネットワーク関西が設置するATMである、PatSatの管理銀行でもある。PatSatは少ないスペースに設置するためコンビニATM用の機械を流用しており、通帳は使えない。
阪急阪神東宝グループとの関係から、1968年以降イメージガールとして宝塚歌劇団の生徒を起用している。従来はポスター・新聞などのスチル媒体のみで宣伝してきたが、2006年からテレビコマーシャルを関西ローカルで放送開始した。9代目となる最後のイメージガールは野々すみ花で、合併行である池田泉州銀行がこれを継承し、同行の初代イメージガールに横滑りとなった。歴代イメージガールについては、宝塚歌劇団の記事を参照。
沿革
- 1951年9月1日 株式会社池田銀行設立
- 2005年1月 勘定系システムをNTTデータ地銀共同センターにリプレース
- 2007年2月22日 大阪梅田本部開設、池田本店と二極体制へ
- 2008年2月 三菱東京UFJ銀行を引受先とする第三者割当増資を行う方向で検討中であることを発表。規模は300億円程度。実施されれば連結自己資本比率は11%程度になる見込み。
- 2008年2月28日 3月に優先出資証券を発行して100億円を調達すると発表。
- 2009年10月1日 泉州銀行と共同で金融持株会社(株式会社池田泉州ホールディングス)を設立し、その傘下入り。持株会社の本社は、池田銀行大阪梅田営業部の位置(大阪梅田池銀ビル)に設置された。持株会社の社長は、服部池田銀行頭取が就任。
- 2010年5月1日 当行を存続行として、泉州銀行と合併し、池田泉州銀行に改称。 本店は大阪市北区茶屋町の池田銀行大阪梅田営業部所在地に移転(営業窓口は大阪梅田営業部が継承し、池田銀行の本店営業部は池田営業部となった)し、頭取は、服部池田銀頭取が就任。勘定系システムについては、合併時点では都銀で見られるようなリレー方式で接続した上で、2012年1月に池田銀行が採用しているNTTデータ地銀共同センターに片寄せ。
関連会社
- ジェーアイ - 系列のクレジットカード会社(JCBのフランチャイジー)
- ディーアイ - 系列のクレジットカード会社(三菱UFJニコス・DCカードブランドのフランチャイジー)
- ブイアイ - 系列のクレジットカード会社(VJA加盟)
脚注
- ↑ 合併後烏丸御池へ移転