山本明

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山本 明(やまもと あきら)


山本 明(やまもと あきら)は、アニメ『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』の登場人物。声優は、『宇宙戦艦ヤマト』では野村信次、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』『宇宙戦艦ヤマト2』では曽我部和行、ゲーム版『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』では岡幸二郎、ゲーム版『宇宙戦艦ヤマト イスカンダルへの追憶』『宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲』『宇宙戦艦ヤマト 二重銀河の崩壊』では伊藤健太郎。実写映画版『SPACE BATTLESHIP ヤマト』での俳優斎藤工

概要

ヤマトの艦載機隊(通称「ブラックタイガー隊」/「コスモタイガー隊」)所属のパイロット。

名前の「明」が設定されたのは『さらば』以降であり、『宇宙戦艦ヤマト』では名字のみの設定だった。これは一度限りの登場人物でしかなかった山本が、片目が隠れる長髪の髪型という設定により、図らずも女性ファンの人気を呼んだためである。これを受けて名前が設定され、『さらば』や『2』での活躍を与えられた。

宇宙戦艦ヤマト

ヤマトが月軌道でワープテストの準備中に、ガミラス高速空母より発進した艦載機を迎撃するべくブラックタイガーに乗って出撃し、交戦中に被弾する。ワープテスト開始時刻が迫る中、自らの帰還よりテスト決行の優先を進言するが、戦闘班長の古代進による着艦指揮のおかげで決行寸前に間に合う。

さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち

月面基地の月面司令部航空隊に所属していたが、古代達のことを聞きつけ、コスモタイガー隊長の加藤三郎をはじめ多くの仲間とともにヤマトへ合流する。

白色彗星帝国との戦いにおける都市帝国突入の際に対空砲火から古代のコスモタイガーIIをかばい、被弾してしまう。その直後、キャノピー越しに古代へ敬礼を残し、愛機とともに都市帝国の下部へ激突死した。

宇宙戦艦ヤマト2

基本的な設定や立ち回りは『さらば』と変わらない。彗星帝国の偵察機を迎撃する際、斉藤に殴り飛ばされ機体を奪われてしまう。斉藤の帰還後、彼を殴り返し一触即発の状態になりかける。

土星会戦においては敵機動部隊の索敵に務めるが、レーダーが使用禁止だったため「太平洋でメダカを探すようなもの」とぼやいていた。真田が敵機動部隊を発見した後すぐさま急行。加藤隊にやや遅れて到着し、敵空母に猛攻をかけた。

都市帝国突入の際は、『さらば』同様対空砲火から古代のコスモゼロをかばって被弾し戦死する。

ゲーム版

基本設定は『さらば』『2』と変わらない。機体を常にきれいにしている。斎藤とは折り合いが悪く、機体に勝手に触ったときは怒っていた。コスモタイガーの複座型のテスト飛行の際、新米に代わって斎藤が勝手に乗り込み、新米との体重の違いが原因で機体の調子が狂い、近くの小惑星に不時着。斎藤と一触即発になりかけるが、同小惑星に敵基地があることを知り、共にこれを攻略。互いに認め合うが、喧嘩する仲は変わっていない。

原作同様都市帝国突入時に被弾して戦死したと思われたが、激突直前に機体から脱出してかろうじて生還しており、続編となるPS2版ゲームソフト『宇宙戦艦ヤマト イスカンダルへの追憶』『宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲』『宇宙戦艦ヤマト 二重銀河の崩壊』では、加藤の後を継いでコスモタイガー隊の2代目隊長に就き、新たに部下となった坂本茂椎名晶を指導しながら暗黒星団帝国との戦いに赴いている。

備考

『宇宙戦艦ヤマト』における古代の部下は全員「戦闘班」という括りにされており、砲術部門と艦載機部門で班員の明確な区別がされていなかった。隊長の加藤を除くブラックタイガー隊員は、古代や南部康雄のような砲術班と同じ白地に赤矢印の制服を着ており、山本もそのデザインの制服だった。『さらば』以降、コスモタイガー隊員が加藤と同じ黒地に黄矢印の制服へ変更されてからは山本も同じデザインの服へ変更され、声優も曽我部和恭で固定された。

『さらば』『2』での敬礼シーンは板野一郎が動画を担当したが、仕上げの手違いから山本の左肘がキャノピー外へはみ出した状態で撮影されてしまっている[1]。また、板野のお遊びにより、動画の時点では山本がキャノピーを開けて脱出している[2]

『宇宙戦艦ヤマト』(以下、旧作)のリメイク作品『宇宙戦艦ヤマト2199』には、山本玲という旧作の山本と同読異字の女性が登場するが、火星のアルカディアシティー出身、銀髪[3]のショートカット[4]紅瞳(紅瞳は、火星生まれの特徴とされている)と、基本設定に旧作の山本との共通点はまったく無い。旧作の山本に相当する人物(航空隊副隊長)は、篠原弘樹という男性になっている[5]

脚注

テンプレート:Reflist

テンプレート:宇宙戦艦ヤマトシリーズの登場人物
  1. WEBアニメスタイル アニメの作画を語ろう animator interview 板野一郎(1)より。
  2. WEBアニメスタイル アニメの作画を語ろう animator interview 板野一郎(2)より。
  3. 小説版での表現。アニメではどちらかというと白髪に近い。
  4. ヤマト乗艦前はセミロングで、旧作の山本と同様に片目は隠れていた。
  5. 『2199』第二章パンフレットでの結城信輝のコメントには「山本として描いた」とある。