御殿山駅
テンプレート:駅情報 御殿山駅(ごてんやまえき)は、大阪府枚方市御殿山町にある、京阪電気鉄道京阪本線の駅。
駅構造
相対式2面2線のホームを持つ地平駅。 互いのホームは地下通路でつながっている。
駅舎(改札口)は出町柳行・淀屋橋行、共にホームの枚方市寄りにあり、淀屋橋行の改札口には自動券売機3台、自動改札機5台(その内3台はICカード対応)が設置されている。
のりば
1 | テンプレート:Color京阪本線(上り) | 中書島・三条・出町柳方面 |
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2 | テンプレート:Color京阪本線(下り) | 枚方市・京橋・淀屋橋・中之島線方面 |
※両ホームとも有効長は8両。
ホームはややカーブしており、高速で通過する列車に合わせてカントが設けられているため淀屋橋方面行き列車への乗降の際は電車とホームの間が広くなるため注意が必要だったが、2006年(平成18年)4月のホーム改修工事により多少改善され、2014年3月にはホーム下に隙間を知らせるLEDの足下灯が設置された[1]。しかし、現在も注意を呼びかける車内放送が駅到着直前に流れる。 ホーム京都側2両分ほどのところにはホームに屋根が無い。
利用状況
- 2009年11月10日の利用客数は13,459人(『京阪百年のあゆみ』より)
- 2007年度の1日平均の利用客数は約14,132人(大阪府統計年鑑より)
駅周辺
- 渚地区
- 湯あそびひろば「渚の湯」院の里温泉
- 枚方渚郵便局
- 御殿山神社
- 御殿山図書館
- 枚方市立御殿山生涯学習美術センター
- 渚の院跡(江戸時代に建てられた観音寺の梵鐘と鐘楼が残っている[2])
- ライフ 御殿山店
- 御殿山バッティングセンター
- コメリ 御殿山店
- 近畿情報高等専修学校
- 大阪府立枚方なぎさ高等学校
- 磯島取水場(淀川から村野浄水場・中宮浄水場へ取水口)
歴史
駅名は「惟喬親王(これたかしんのう)」の御殿『渚院』にちなむ[3]。
1929年5月に京阪本線の枚方東口(現・枚方市) - 牧野間に新設開業した駅[4]で、当時は駅の周辺795メートルが京阪国道(現・京都府道・大阪府道13号京都守口線)を走る併用軌道だった[5]。1931年(昭和6年)7月に分離され専用軌道化されたが、今もこの区間は府道と並走している。
1939年3月1日午後2時45分に発生した陸軍兵器支廠倉庫(弾薬庫)の爆発事故で香里園駅 - 樟葉駅間が不通になり、4日の午後8時より運行を再開したが駅の使用再開は6日午前11時までかかった[6]。
1956年3月1日周辺の2.4haの土地に「御殿山テレビ住宅」44区画が分譲される、これは京阪電鉄が当時高値の花だったテレビとコラボレーションした不動産販売企画でわが国初の試みだった[7]。
1980年2月20日夜、当駅と枚方市駅の間の通称「磯島曲線」で発生した京阪電車置石脱線事故では、翌日の始発までに復旧できず、渡り線などの折り返し設備もないことから事故現場が仮復旧した21日午後まで運休した[8]。運休中は樟葉駅と枚方市駅の間でバスによる振り替え輸送された[9]。
出町柳行ホームへは平日・土曜の午前8時から午前8時50分まで利用できる臨時出口だけであったが、2009年10月より出町柳方面ホーム淀屋橋側に常設改札口の設置と階段・スロープの工事、淀屋橋方面行ホームのスロープの改修工事、上下線の各ホームに多目的トイレの設置工事が開始され2010年3月に完成した。この時、臨時出口を廃止した。
年表
- 1929年(昭和4年)5月25日 - 京阪本線の枚方東口(現・枚方市) - 牧野間に新設開業[4]。
- 1931年(昭和6年)7月21日 - 駅京都側が併用軌道から専用軌道に改修される[5]。
- 1934年(昭和9年)9月29日 - 現在地に駅が移設される[4]。
- 1939年(昭和14年)3月1日 - 大阪陸軍兵器支廠禁野倉庫の爆発事故により香里園駅 - 樟葉駅間が不通、3月6日駅の使用が再開[6]。
- 1943年(昭和18年)10月1日 - 会社合併により京阪神急行電鉄(阪急電鉄)の駅となる。
- 1949年(昭和24年)12月1日 - 会社分離により京阪電気鉄道の駅となる。
- 1969年(昭和44年)4月20日 - 構内地下通路完成、構内踏切を廃止[4]。
- 1980年(昭和55年)2月20日~21日 - 磯島曲線で発生した京阪電車置石脱線事故のため、事故直後から翌21日の午前中すべての列車が運休。
- 1985年(昭和60年)9月2日 - 上り臨時改札口を新設、使用開始[4]。
- 1996年(平成8年)3月29日 - 大阪行きホームに車イス対応のトイレ設置使用開始[10]。
- 1999年(平成11年)7月1日 - 大阪行きホームに冷房付き待合室設置[11]。
- 2010年(平成22年)3月27日 - 京都行き改札口使用開始、駅がバリアフリー化完了[12]。
- 2014年(平成26年)
隣の駅
- 京阪電気鉄道
- テンプレート:Color京阪本線
- テンプレート:Color快速特急・テンプレート:Color特急・テンプレート:Color通勤快急・テンプレート:Color快速急行・テンプレート:Color深夜急行・テンプレート:Color急行
- 通過
- テンプレート:Color通勤準急(平日下りのみ運転)・テンプレート:Color準急・テンプレート:Color区間急行(休日下りのみ運転)・テンプレート:Color普通
- テンプレート:Color快速特急・テンプレート:Color特急・テンプレート:Color通勤快急・テンプレート:Color快速急行・テンプレート:Color深夜急行・テンプレート:Color急行
脚注
- ↑ 1.0 1.1 出典・京阪駅置き広報誌「K PRESS」2014年5月号16面『くらしのなかの京阪』
- ↑ 出典・京阪駅置き広報誌「K PRESS」2014年2月号6面『気になるあの駅 散策マップ』より
- ↑ 出典・「京阪電車・車両70年(1980年4月15日発行)」15頁より
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 出典・京阪電気鉄道開業100周年記念誌「京阪百年のあゆみ」(2011年3月24日刊)資料編139頁
- ↑ 5.0 5.1 出典・車両発達史シリーズ1「京阪電気鉄道」181頁「併用軌道を専用軌道に変更」
- ↑ 6.0 6.1 出典・京阪電気鉄道開業100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』(2011年3月24日刊)171頁「枚方陸軍火薬庫の爆発」
- ↑ 出典・京阪電気鉄道開業100周年記念誌「京阪百年のあゆみ」(2011年3月24日刊)623頁・同 資料編152頁
- ↑ 21日のNHKお昼の全国ニュースで復旧して試運転電車を走らせているところを生中継した
- ↑ 出典・昭和55年2月21日京都新聞朝刊
- ↑ 出典・駅置き広報誌「くらしの中の京阪」1996年5月号
- ↑ 出典・駅置き広報誌「くらしの中の京阪」1999年7月号
- ↑ 出典・京阪電気鉄道公式ホームページの駅情報の御殿山駅の構内図の更新日より
- ↑ 出典・駅置き広報誌『K PRESS』2014年6月号16面「くらしのなかの京阪」