西区おでかけサポートバス

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ファイル:Yokohamacitybus 3-5301 hamachanbus.jpg
西区おでかけサポートバス(日野ポンチョ)

西区おでかけサポートバス(にしくおでかけサポートバス)とは、2003年平成15年)12月から2007年(平成19年)3月まで横浜市営バスが運行したコミュニティバスの正式名称で、愛称はハマちゃんバス。横浜市交通局が与えている系統番号は270系統であった。

この路線は、都市計画局と西区の「おでかけサポートバス実証実験事業」となっていた。

概要

横浜市内で唯一のコミュニティバスであった。他のコミュニティバスとは違い、停留場への番号表示は行われていない。

みなとみらい21などの観光スポットに近い桜木町駅西部の住宅地を循環していた。なお、小型バスを使用するものの、数路線が運行されている小型バスとは違い、ボンネットタイプのものが使用されていた。しかし、運賃はほとんどのコミュニティバスで定めている100円均一ではなく、他の市営バス路線と同額であった。

しかし、利用者が減少したため、バス路線の再編に併せて2007年(平成19年)3月31日をもって廃止した。これにより横浜市営バスは3年3ヶ月間コミュニティバスが存在していたことになる。なお、廃止後は他の市営バス路線を利用しなければならなくなった。

歴史

  • 2003年12月15日 - 2年間の実験運行の予定で運行を開始する。
  • 2004年9月10日 - 伊勢町 - 光源寺間に上原・伊勢町2丁目を新設すると共に、野毛大通り - 横浜桜木郵便局間の桜木町駅前を廃止する(それまで二重通過を行っていた)。
  • 2005年
    • 2月18日 - 紅葉坂 - 開洋亭前間に宮崎地域ケアプラザ前を新設する。
    • 12月16日 - 利用が好評だったため試験を延長し、翌2006年3月31日まで運行を継続する。
  • 2006年
    • 4月1日 - 利用が好評だったため10月31日まで運行を継続するが、運行間隔や運賃設定などが変更される。即ち、横浜桜木郵便局の廃止と起・終点の設定、および桜木町駅前の乗り越し制度廃止を行う。
    • 8月1日 - 再び運行間隔や形態が変更され、運行形態はほぼ開業当初のように戻る。即ち、循環運行を再実施し、横浜桜木郵便局を再設置する(これにより一部便を除いて乗り越し制度が復活する)。また、回送便2便を活用して浜松町発と西区総合庁舎入口止まりを設定する(尾張屋橋を経路に保土ヶ谷車庫への出入庫のため)。
  • 2007年3月31日 - 利用客や運賃収入額が目標値をはるかに下回ることから、運行を終了する。

運行路線(廃止時点)

1周約40分の1方向循環で、9時から17時まで運行していた。運賃は他の市営バス路線と同じく大人210円・小児110円であった。なお、終点が設定されていない便は乗り越しが可能となっていたが、1周を超えての重複乗車はできない。

他の市営バス路線とは違い、マリンカードバス共通カード定期券・各種一日乗車券は利用できなかったが、本系統専用の回数券があり、11枚綴りで2,000円だった。なお、70歳以上は年齢が確認できる証明書(敬老パス、運転免許証健康保険証など)の提示で運賃が100円になっていた。

本系統専用の回数券は運行終了後は利用できなくなったため、2007年(平成19年)5月31日までは西区役所企画調整係にて、使い残った回数券(残り2枚以上のものに限る)を手数料を差し引いた上で払戻の取扱を行っていた(残り1枚のみの場合は払戻が出来ない)。

運行経路(廃止時点)

桜木町駅前→紅葉坂→宮崎地域ケアプラザ前→開洋亭前→伊勢町→上原→伊勢町2丁目→光源寺前→西前町→西区総合庁舎入口(※)→浜松町(※)→藤棚→県教育会館前→願成寺坂上→西戸部2丁目→羽沢稲荷→水道道入口→野毛山動物園前→中央図書館→野毛坂→日ノ出町1丁目→野毛町→野毛大通り→横浜桜木郵便局→桜木町駅前

(※) - 時間帯によって西区総合庁舎入口止まり、浜松町発の便が存在した

車両

車両は日野・ポンチョ(初代)を使用していた。前述の通り、ボンネットタイプの車両であった。

関連項目

外部リンク