サミット (チェーンストア)
サミット株式会社(英文社名:SUMMIT,INC.)は、スーパーマーケットチェーン「サミットストア」を展開している小売企業。東京都杉並区永福に本部を置く。
概説
住友商事とアメリカ合衆国の大手スーパー・セーフウェイ社との提携による合弁会社として設立され、2011年現在は住友商事の100%子会社である。
「サミット」という名前は、社名変更当時、住友商事が英文電報を送信の際に用いる発信略号の「SUMIT」(SUMITOMOの最初の5文字)に1文字「M」を加えると、頂上を意味する「SUMMIT」となることから付けられた[1]。
『小説スーパーマーケット』の作者である安土敏は、当時サミットの社長で2004年まで会長・顧問を歴任した荒井伸也のペンネームである。また、同小説を原作とした映画『スーパーの女』の撮影にも荒井およびサミットが協力している。
沿革
- 1962年(昭和37年) - 住友商事が米国の大手スーパー・セーフウェイとの提携を発表。
- 1963年(昭和38年) - 住友商事(株)が米国セーフウェイ社の指導により、株式会社京浜商会(サミットの前身)を設立。食品スーパーの1号店(野沢店)を東京都世田谷区野沢に開店。日本国内での反対圧力の強さに、セーフウェイは日本進出を断念。
- 1967年(昭和42年) - 株式会社サミットストアに社名変更。
- 1974年(昭和49年) - 初の本格的衣料売場を備えた笹塚店を開店。
- 1976年(昭和51年) - CIS(コーポレート・アイデンティティシステム)を導入。
- 1977年(昭和52年) - 本格的な食品、衣料品売場を備えた大型店舗の五反野店を開店。新店舗運営システム(店長主導型店舗)を導入。
- 1978年(昭和53年) - 消費者モニター制度を導入。
- 1983年(昭和58年) - アンデルセンと業務提携し、インストアベーカリー事業へ進出し、和光店内に1号店を開店。
- 1984年(昭和59年) - L.S.P(レイバー・スケジューリング・プログラム)を導入。
- 1985年(昭和60年) - 和泉店にPOSシステムを実験導入。
- 1987年(昭和62年) - 書店1号店(ブックスゴロー花見川店)を開店し、書店事業へ進出。
- 1988年(昭和63年) - サミット株式会社に社名変更。
- 1989年(平成元年) - 関連会社のサミット・ジーエムエス(現在のサミット・コルモ)を設立。西永福店に、購入商品の調理、加工サービスを行うキッチンサービスコーナーを初めて設置。所沢物流センターを稼働させる。
- 1992年(平成4年) - 新本部ビル竣工により現在地に移転。
- 1993年(平成5年) - 初の三層構造のCUBIC MART(立体市場)タイプのスーパーマーケット、妙法寺前店を開店。 スーパーマーケット、ベーカリー店、書店、衣料店の全事業が結集した王子店を開店。
- 1995年(平成7年) - 戸田駅店で初の深夜営業(午前0時30分閉店)を開始。
- 1996年(平成8年) - 旧「堀ノ内店」をセットにするなど制作に協力した映画『スーパーの女』(監督:伊丹十三)が公開される。年商1,000億円を超える。初の「ハートビル法」認定店舗(横浜市認定1号)の菊名店を開店。
- 1998年(平成10年) - 川崎物流センターを稼働させる。代沢十字路店で購入商品の配達サービスを開始。
- 1999年(平成11年) - 大井物流センターを稼働させる。
- 2000年(平成12年) - サミット・ジーエムエスがサミット・コルモに社名変更。
- 2001年(平成13年) - 荒井伸也、社長退任、オール日本スーパーマーケット協会会長に就任。高田浩が社長就任。
- 2002年(平成14年) - 荒井伸也、日本チェーンストア協会関東支部長に就任。府中西原店で医薬品の販売を開始。
- 2003年(平成15年) - 代沢十字路店で宅配サービスの実験を開始。ドラッグ事業1号店「すこやか花子川口エルザタワー店」を開店。南加瀬店で24時間営業の実験を開始。
- 2005年(平成17年) - ISO 14001の認証を取得。
- 2006年(平成18年) - 日本スーパーマーケット協会に加盟。自社開発ショッピングセンター1号店(グリーンマークシティー保木間店)を足立区に開店。
- 2007年(平成19年) - 高田浩が社長退任。田尻一が社長就任。千葉県松戸市に近隣型ショッピングセンター2号店(グリーンマークシティー松戸新田店)10月開店。
- 2009年(平成21年) - 8月2日をもってつつじヶ丘店が閉店。跡地は「ネットスーパーサミットらくちん君」の倉庫として使用。11月21日、江東区初のサミットストア、イースト21店が開業。
- 2013年(平成25年) - 10月6日をもって1号店である野沢店が閉店。隣接地に増床移転された野沢龍雲寺店を11月20日に開店。同店は2014年1月26日までの期間限定で開設する「スーパーマーケット・ミュージアム」の「体験館」を兼ね、旧野沢店跡地は「学習館」として活用される[2]。
主力事業・店舗
2011年11月30日現在、首都圏1都3県にて食品スーパー「サミットストア」102店舗(東京都71店舗、埼玉県14店舗、神奈川県11店舗、千葉県6店舗)を展開する[3]。他に自社開発による近隣型ショッピングセンター (NSC) である「グリーンマークシティ」を2店舗(保木間店・松戸新田店)有する。ほかに、「ブックスゴロー」(書店)、「ドラッグすこやか花子」(ドラッグストア)を、サミットストアに併設または近隣に開設する形(一部は単独店舗)で展開している。
サミットストアのポイントカード制度では、ポイント付与の決済方法を現金のみとしており、クレジットカードや電子マネー(Suica・楽天Edy・iD)での決済ではポイントが付与されない。また、ポイントを商品購入代金にあてる他に、毎週火曜日を「キャッシュバックサービスデー」として、店舗のサービスカウンターにてポイントを現金に換えるサービスを行っている[4]。
ブックスゴローでは客の回遊性を高めるため、客の目を引く雑誌類を入口付近に陳列する一般的な書店と異なり、雑誌を店内壁面に陳列しメイン通路を壁面に沿って周回するように設ける「雑誌コーナーの壁面レイアウト」を特徴としており、食品スーパーにおける同様のノウハウを取り入れている[5]。
子会社の「株式会社サミット・コルモ」では、衣料品店舗「コルモピア」を展開している。コルモピアはサミットストアだけではなくヤオコーやスーパーアルプスの併設店舗となっているケースもある。
各店舗には店舗番号がつけられており、東京都西部は100番台、東京都東部・千葉県は200番台、東京都北部・埼玉県は300番台、東京都南部・神奈川県は400番台の店舗番号がつけられている。
- 各店舗の詳細は、公式サイト「今週のチラシ(店舗案内)」を参照。
住友商事グループの兄弟会社である住商ネットスーパー株式会社の完全子会社、サミットネットスーパー株式会社が運営するネットスーパー事業とは会社としての提携関係はあるが、同社のサービスはサミットストア店頭の商品をピックアップして配送しているのではなく、宅配用の商品をサミットネットスーパー株式会社の専用センターから配送するシステムである[6]。
イメージキャラクター・テーマソング
- みつはしちかこによる4コマ漫画『アララさん』が、2008年3月までの新聞折込広告に連載されており、連載終了まで店舗の各所で登場キャラクターを使った広告が掲載されていた。連載終了後は順次撤去されたが、サミットストアのプライベートブランド「ハッピープライス」のロゴマークなど、一部にキャラクターが残されているものがある[7]。
- サミットストアの店内で流れるオリジナルテーマソングとして、大杉久美子が歌う「Twice a week at Summit」「なかよし土日のうた」が使われている[8]。
- ブックスゴローのイメージキャラクターとして、漫画家の室山まゆみが描いたペンギンのキャラクターが使われている[5]。
その他
- テンプレート:要出典範囲。
- 2000年代以降、店舗開発においてコジマとの関係が深い。従来からのコジマの物件にサミットが共同出店したり[9]、横浜市などでコジマとサミットの出店申請の持ち合いなどの事例[10]が見られる。
脚注
関連項目
- サミットエナジー - 同じ住友商事のグループ会社で、社名に「サミット」が用いられている会社
外部リンク
- サミット株式会社
- テンプレート:Twitter公式アカウント
- 元の位置に戻る ↑ サミット、社名の由来について リクナビ2012・サミット株式会社
- 元の位置に戻る ↑ テンプレート:Cite pressrelease
- 元の位置に戻る ↑ テンプレート:Cite pressrelease
- 元の位置に戻る ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 以下の位置に戻る: 5.0 5.1 テンプレート:Cite pressrelease
- 元の位置に戻る ↑ テンプレート:Cite web
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- 元の位置に戻る ↑ テンプレート:Cite web
- 元の位置に戻る ↑ 善福寺店(東京都杉並区)、志村店(東京都板橋区)、葛飾区役所前店(東京都葛飾区)、三鷹市役所前店(東京都三鷹市)、権太坂スクエア店(横浜市保土ケ谷区)など。
- 元の位置に戻る ↑ 横浜市経済観光局産業立地調整課「横浜市における大規模小売店舗の状況」のうち、平成18年3月分と平成18年8月分とを比較すると、横浜市神奈川区神之木町3番に出店予定されていた「サミットストア横浜大口店」は、届出変更で「コジマNEW横浜大口店」(建物の設置者はサミット)として開店していることがわかる。同様に、「コジマNEW用賀店」(東京都世田谷区)もサミット(「サミットストア用賀店」として建設した)の物件にコジマが出店している。一方で「コジマNEW若林店」は旧「サミットストア若林陸橋前店」(東京都世田谷区)である。この世田谷区の2店舗は当時、深沢坂上店の出店に際して地元との軋轢があり、調整が入った結果である。他社との関係をみると、1990年代開店の座間ひばりが丘店(神奈川県座間市)・町田旭町店(東京都町田市)・府中西原店(東京都府中市)はあくまでもダイクマ(→ヤマダ電機)のテナントとしての出店であり、また、2007年に開業したエディオン高井戸店(サミットストア高井戸東店、東京都杉並区)は、家具の大正堂が閉店した跡の居抜き出店のため、店舗を相互に開発し合っているコジマとの関係が深いことが窺える。