ホーム・アローン

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テンプレート:Infobox Filmホーム・アローン』(Home Alone)は、1990年アメリカ映画である。コメディ映画

制作当時10歳だったマコーレー・カルキンの出世作として知られる。興行収入は全世界で4億7668万ドル[1]、日本国内でも約34億円に達した[2]

日本では1991年6月22日、日比谷スカラ座(現:TOHOシネマズスカラ座)などで先行公開され、同年7月6日から全国一斉公開された。渋東シネタワー(現:TOHOシネマズ渋谷)のこけら落とし上映作品でもある。

本作の続編の『ホーム・アローン2』がある。

ストーリー

クリスマスの家族旅行で、シカゴに在住するマカリスター家はパリに行くことになっていた。しかしその当日の朝、停電の発生によりセットしていた目覚まし時計がリセットされてしまい全員が寝坊し、急いで空港へと向かったため、前日の兄とのトラブルにより屋根裏部屋で寝ていた8歳の少年ケビン・マカリスター(マコーレー・カルキン)が1人家に取り残されてしまった。

ケビンはうるさい家族がいなくなった事を喜び、1人暮らしを満喫する。しかし、その家を2人組の泥棒、ハリー・ライムジョー・ペシ)とマーヴ・マーチャントダニエル・スターン)が狙っていた。ケビンは家を泥棒から守るべく、日用品などで家中に仕掛けを作り、泥棒たちを迎え撃つ。

登場人物

主要人物

ケビン・マカリスター
主人公。マカリスター家五兄弟の末っ子、8歳にして頭脳が豊富でトラブルメーカー。兄、姉たちからは足を引っ張る存在として日々、ぞんざいな扱いを受けている。
パリへの出発前夜に好物であるチーズピザを長男・バズに食べられたことでトラブルになり、一家から厳しい非難を浴び、罰として屋根裏部屋で1人で寝るよう追いやられる。彼は悔しさのあまり「本当に、家族なんて消えてしまえばいい」と思い、一夜を過ごした。翌朝、一家は寝坊し慌てて旅行に出かけることとなるが、子供たちの人数点呼の際、紛れこんでいた近所の子供をケビンと間違えてカウントし、彼がまだ寝ていることを知らず置いてけぼりにしてしまう。1人残されたケビンは最初こそ自由を謳歌したものの、広い家にひとりぼっちでいる寂しさに気づいたり、強盗たちから家を守ろうと奮闘するうちに逞しくなっていく。
ハリー・ライム
泥棒コンビの一人。旅行前日のマカリスター邸に警察官を装って偵察。相方のマーブと共にシカゴのマカリスター邸を中心に多くの家で洪水泥棒及び窃盗を働いた。しっかりしているものの、気が短いためにケビンによってその性格を見切られ、頭に引火、右手を大火傷など痛い目に遭った。最後は逮捕された。
マーブ・マーチャント
泥棒コンビの一人。髭が特徴。愚図で鈍間、というより能天気でケビンの罠に多く引っかかる。最後はハリーと共に逮捕された。
マーリー
本編のキーキャラの老人。常に家の前で除雪作業を行っている。怖い雰囲気を漂わせることでバズの作り話によってケビンから「シャベル殺人鬼だ」と疑われて避けられたが、心優しい人物であり、教会で自分の過ちに悔いていたケビンと出会ってから親しくなる。その後、ケビンが泥棒コンビに捕まって窮地に陥った際シャベルを持って助けに登場した。
息子とは喧嘩したことで若干疎遠だったが、ケビンの提案により最終的に和解できたようだ。

マカリスター家

ピーター・マカリスター
ケビンの父親。夫婦そろって慌て者。旅行前夜は慌しさの余り、ケビンがバズと喧嘩になったピザ騒動でケビンのみを罰し、屋根裏部屋へと追いやる。
ケイト・マカリスター
ケビンの母親。優しく大らかで愛情深い女性。旅行前夜、マカリスター家に集まった自分の子供5人に加え、義兄夫婦の子6人を合わせた11人の子供たちの世話でてんやわんやしていた。ピザ騒動では日頃から家族の中で問題児扱いであるケビンを、屋根裏部屋へとさっさと追いやってしまうが、決して彼への愛情が薄いわけではない。旅行先で、ケビンを置き去りにしたと気づいた際は動転、動揺しながら一刻も早く家へ戻ろうとする。
バズ・マカリスター
マカリスター家の長男で、ケビンの兄。年の離れた、我侭な末っ子の弟ケビンに対して、いつもからかったり意地悪したりしている。今回の騒動の発端も、彼が弟の好物のピザを食べ、更に食べ過ぎたことで嘔吐したことに発している。そのためか、ケビンが置き去りになった時には口ではケビンの悪口を言っていたが、内心は心配していたようで、パリから帰ってきた際ケビンとの再会を憎まれ口を叩きながらも喜ぶ。ガキ大将らしく恰幅のいい体型。
ジェフ・マカリスター
マカリスター家の次男。常識的で聡明そうな顔立ちだが、ケビンに対しては兄のバズと同じように邪魔者扱いしている。
リニー・マカリスター
マカリスター家の長女。彼女もケビンを邪魔者扱いしており、フランス語で「お馬鹿さん」と揶揄する。
ミーガン・マカリスター
マカリスター家の次女。兄弟の中では一番優しく、パリに着いてからずっとケビンのことを心配していた。
フランク・マカリスター
ピーターの兄で、ケビンの伯父。パリ在住。けちんぼでピザ代も弟にたかっている割りに、兄貴面も得意。暴力映画を好むがそれがケビンに影響した。図々しく居座っている身でありながらケビンをやっかんでおり、「厄介者だ」と罵声を浴びせている。
レスリー・マカリスター
フランクの妻で、ケビンの伯母。恰幅が良く、眼鏡をかけている。意地汚い旦那に手を焼いている。
ペザー・マカリスター
フランク一家の長女。サバサバとした性格のしっかり者で、バズの冗談もあっさり受け流す。子供達のまとめ役といったところ。
フラー・マカリスター
フランク一家の末っ子でケビンよりも年下。母親譲りの色白眼鏡少年。ペプシコーラを好んでよく飲んでいる。まだおねしょが治っていない。

その他

ガス・ポリンスキー
売れないバンド「ポルカ・キング」のリーダー。飛行機の見当がつかず困っていたケイトを思い、車に乗せてシカゴまで送っていった功労者。
ピザ屋の店員
マカリスター邸に2度ピザを届けに来た店員。ケビンの企みによる暴力映画との対話で被害に遭った。マカリスター邸に訪れた際、凍結した地面に滑り、飾ってあったブロンズ像に2度ともぶつかってしまっている。
ミッチ・マーフィ
マカリスター家の向かいに住む少年で、ケビンの友達。彼がマカリスター家を空港へ送る車に紛れ込んで荷物をいじっていたことが原因でペザーがケビンと見間違えることとなった。なお、彼の家はフロリダ旅行に行った。
ジョニー
ケビンの見ていたビデオに登場するギャング。粗暴な性格。決め台詞は「釣りは取っとけこのクソったれ野郎」。
スネーク
ケビンの見ていたビデオに登場するギャング。ジョニーに射殺された。

キャスト

役名 俳優 日本語吹き替え
VHSDVDBD フジテレビ テレビ朝日
ケビン・マカリスター マコーレー・カルキン 折笠愛 矢島晶子 折笠愛[3]
ハリー・ライム ジョー・ペシ 青野武 樋浦勉
マーヴ・マーチャント ダニエル・スターン 安原義人 江原正士 宮本充[4]
ピーター・マカリスター(ケビンの父) ジョン・ハード 富山敬 有本欽隆 野島昭生
ケイト・マカリスター(ケビンの母) キャスリン・オハラ 武藤礼子 鈴木弘子 高島雅羅
バズ・マカリスター(ケビンの兄) デヴィン・ラトレイ 石田彰[5] 高木渉 森川智之
フランク・マカリスター(ケビンの伯父) ゲリー・バンマン 有本欽隆 富田耕生 小島敏彦
レスリー・マカリスター(ケビンの伯母) テリー・スネル 秋元千賀子[5] 片岡富枝 堀越真己
リニー・マカリスター アンジェラ・ゴーサルズ[6] 鷲角ゆか里[5] 神代知衣 氷上恭子
ミーガン・マカリスター ヒラリー・ウルフ 渕崎ゆり子[5] ならはしみき 池澤春菜
フラー・マカリスター キーラン・カルキン 矢島晶子 山田妙子
ジェフ・マカリスター マイケル・C・マロンナ 田中真弓[5] 伊倉一恵 阪口大助
ヘザー・マカリスター[7] クリスティン・ミンター 冬馬由美 水谷優子
トレイシー・マカリスター センタ・モージズ 本多知恵子[5] 中山真奈美
ロッド・マカリスター ジェディダイア・コーエン 合野琢真[5] 沼田祐介 岡野浩介
ソンドラ・マカリスター ダイアナ・キャンピーヌ 鈴木沙織[5] 堀越真己 桑島法子
ブルック・マカリスター アンナ・スロットキー 川田妙子 遠藤みやこ
マーリー(ケビンの隣人) ロバーツ・ブロッサム 加藤精三 清川元夢 阪脩
ガス・ポリンスキー(ポルカバンドのリーダー) ジョン・キャンディ 玄田哲章 屋良有作 銀河万丈
ミッチ・マーフィー(ケビンの向かいの家の少年) ジェフリー・ワイズマン 坂本千夏 渡辺久美子
アイリーン ビリー・バード 島美弥子 堀越真己
エド ビル・アーウィン 北川米彦 幹本雄之
デヴェロー巡査 クラーク・デヴェロー 辻親八 軽部真一
空港の受付係 ホープ・デイヴィス 篠原恵美 ならはしみき
スクラントンの空港の受付係 アラン・ワイルダー 牛山茂 土方優人
ジョニー(ビデオに登場するギャング) ラルフ・フーディー 仁内建之 田中康郎
スネーク(ビデオに登場するギャング) マイケル・グイド 掛川裕彦 星野充昭
サンタ ケン・ハドソン・キャンベル 安西正弘
ピザ配達員 ダン・チャールズ・ズコスキー 星野充昭 小野健一
ドラッグストア店員 アン・ホイットニー 巴菁子 塚田恵美子
翻訳 平田勝茂 飯嶋永昭 たかしまちせこ
演出 福永莞爾 春日正伸 福永莞爾
調整 遠西勝三 栗林秀年 長井利親
効果 山本洋平 南部満治
プロデューサー 松田佐栄子
制作 テレビハウス ムービーテレビジョン ニュージャパンフィルム
初回放送 1994年10月8日
ゴールデン洋画劇場
1998年8月9日
日曜洋画劇場
  • テレビ放送では、フジテレビ版が使用されることが多い[8]

スタッフ

エピソード

  • ケビンの家はシカゴ・リンカーン通り671番地にあるとされているが、実際に撮影で使われたのはシカゴから少し離れたウィネトカのリンカーン通り671番地の邸宅である。また、劇中に登場する鉄橋、公園、教会などもウィネトゥカで撮影されたものである。なお、シカゴのリンカーン通りには「671番地」はそもそも存在しない。
  • 2011年5月、ロイターによると撮影に使われたシカゴの邸宅が240万ドル(日本円で約1億9300万円)で売りに出されることになったという。1920年代に造られた赤れんがの邸宅は、4つの寝室や設備の整ったキッチンのほか、暖炉、サンルーム、窓のついた屋根裏の寝室、独立したガレージを備え、土地の広さは約600坪あり、近くにはミシガン湖もあるという。邸宅を所有するアベンドシエン夫妻は売却の理由について、娘の成長に伴って自宅の規模を縮小することにしたと説明し、半年間にわたった映画の撮影では娘と主演のカルキンが遊び仲間になったそうで、ジョン・アベンドシエンさんはカルキンが「素晴らしく、そして物静かな少年だった」と振り返ったという。邸宅の売却担当者は、「まるで登場人物であるかのように、映画で主要な役割を演じた邸宅は非常に少ない」と話している[9]

ゲーム版

アメリカでNintendo Entertainment SystemスーパーファミコンゲームボーイメガドライブマスターシステムゲームギアAmigaなど様々な機種からゲーム化され、日本でもそのうちスーパーファミコン版とゲームボーイ版が発売された。いずれも、家の中にある宝石や家電、おもちゃ等を泥棒にやられないように集め、各ステージのボスを倒すというアクションゲームであり、映画本編とは内容が乖離している。

また、2006年にはヨーロッパでプレイステーション2用ソフトとして上記の作品とは別にゲーム化されている(en:Home Alone (2006 game))。

脚注

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:ホーム・アローン テンプレート:クリス・コロンバス監督作品

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  2. テンプレート:Cite web
  3. 以前にテレビ朝日で制作された『ホーム・アローン2』の吹き替えでマコーレー・カルキンの声を担当した林勇が変声期の影響で折笠愛に変更された。
  4. 以前にテレビ朝日で制作された『ホーム・アローン2』の吹き替えでダニエル・スターンの声を担当した山寺宏一から宮本充に変更された。
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 5.6 5.7 ホーム・アローン2』では声優が変更された。
  6. ホーム・アローン2』では役者が変更された。
  7. ホーム・アローン2』には登場しない。
  8. 独自吹き替えを制作していない日本テレビやテレビ東京もソフト版を流用せずフジテレビ版を使用している。
  9. テンプレート:Cite news