ダイニチ工業
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テンプレート:Infobox ダイニチ工業株式会社(ダイニチこうぎょう、テンプレート:Lang-en-short)は、新潟県新潟市に本社を置く石油暖房機器製造会社である。東京証券取引所第一部上場企業(証券コード5951)。
業務用大型石油ストーブ、家庭用石油ファンヒーターのシェア首位。家庭用石油ファンヒーターでは、大手家電メーカーを中心とした撤退でシェア上昇。加湿器、空気清浄機、焙煎機能付コーヒーメーカー、生ごみ乾燥処理機などの分野にも進出。余談だが、同じく新潟県が本社のコロナとは創業地が同じ三条市でライバル関係にあり、石油暖房機器分野でシェア争いを続けている。
社名は「大日」に由来する。これは現会長が創業時に社名について悩んでいたところ、夢の中に大日如来が現れ、そこで世の中のためになる仕事をするようにというお告げを受けたこと、また、戦争で疲弊していた当時の日本を再び大きな日本へと甦らせたいということから、「大日」より「ダイニチ工業」と命名した[1]。
愛知県にある漬物製造会社のダイニチ食品とは無関係。
会社概要
- 商号:ダイニチ工業株式会社
- 本社所在地:新潟県新潟市南区北田中780-6
- 業種:石油暖房機器製造
- 営業所:東京、大阪、仙台、新潟、宇都宮、名古屋、広島、福岡
沿革
- 1957年 - 佐々木文雄により、前身となる東陽技研工業株式会社を新潟県三条市に設立。家庭用石油コンロなどを生産。
- 1964年1月 - 東陽技研工業株式会社、経営不振のため整理。
- 1964年4月 - 現在のダイニチ工業株式会社を設立。
- 1971年7月 - 業務用開放式大型石油ストーブを「ブルーヒーター」と命名し製造販売開始。
- 1979年10月 - 新潟市南区(旧・白根市)和泉の和泉工業団地に本社及び工場を移転。
- 1980年6月 - 家庭用石油ファンヒーターを開発、製造販売開始。
- 1990年
- 6月 - 新潟市南区北田中の白根北部工業団地に新工場を建設し、製造部門を移転。
- 11月 - 株式を日本証券業協会に店頭登録。
- 1996年
- 1月 - 白根北部工業団地に本社を移転。
- 8月 - 第2工場・開発センターを建設し、研究開発部門を移転。
- 1998年6月 - 東京証券取引所市場第二部、新潟証券取引所に上場。
- 1998年8月 - 業界初の家庭用ファンヒーター3年保証を採用。
- 1999年3月 - ISO 9001認証取得。
- 2000年12月 - ISO 14001認証取得。
- 2003年3月 - 東京証券取引所市場第一部に指定替え。
主力商品
- ハイブリッド式(温風気化式+気化式)
- HDシリーズ
- RXシリーズ
- FCシリーズ
- 気化式
- Eシリーズ
- 焙煎機能付きコーヒーメーカー
- コーヒー豆焙煎機
- スモークマシン
- 自動給餌機(用途:鯉など)
- 光合成促進機
など
テレビCM
ダイニチ工業はテレビでの番組提供をしていないが(過去には金曜ロードショー(日テレ)に提供したこともあった。また、2005年12月18日に放送した感涙!時空タイムス(テレビ大阪・テレビ東京系列)の2時間スペシャルに番組提供していた)、毎年冬に「ダイニチブルーヒーター」スポットCMを制作、主に新潟県と関東地方を中心に放映されている。ブルーヒーターのCMに2004年度までは女優でタレントのリサ・ステッグマイヤー、2006年度までは女優の多岐川華子を起用していた。2007年度からは水森亜土が歌うCMになっている。