三条市

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ファイル:Sanjo cityhall1.jpg
三条市役所第二庁舎

三条市(さんじょうし)は、新潟県のほぼ中央部に位置するである。

概要

  • 県下有数の工業都市。新潟県の中越地方に分類されるが、後述の自動車ナンバープレート等に見られる様に下越地方に含まれる場合もある。近年では「県央地域」の呼び名が一般的となっており、同地域の中心都市となっている。
  • 2005年5月1日、3市町村の新設合併によって新しい三条市となった。人口は約10.8万人となり、新潟市、長岡市、上越市に次ぐ県内第4位の人口を擁する都市となった(それ以前は同規模の柏崎市の後塵を拝していた)。2007年4月1日の統計で新発田市に抜かれ県内5位となったが、2011年3月1日の統計では新発田市を上回り、県内4位に返り咲いた。
  • 隣接する燕市とは密接な関係にあるが、かつて両市の合併協議が頓挫した経緯もある。境界上に位置する新幹線駅は燕三条駅と呼ばれるが、駅長事務室が三条市側にあるため、所在地は三条市となっている。これに対し、高速道は境界より燕市側にあるが、三条燕I.C.となっている。

地理

ファイル:Sanjo city center area Aerial photograph.1975.jpg
三条市中心部周辺の空中写真。五十嵐川信濃川に合流する付近の河川敷に見える施設は三条競馬場である。1975年撮影の12枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

主な市域の分け方

  • 三条地域:旧三条市域の全域
    • 嵐北(らんぽく)地区:旧三条市域の五十嵐川よりも北側の地区
    • 嵐南(らんなん)地区:旧三条市域の五十嵐川よりも南側の地区
    • 大島・須頃(おおじま・すごろ)地区:旧三条市域の信濃川よりも西側の地区
  • 栄地域:旧南蒲原郡栄町の全域
  • 下田地域:旧南蒲原郡下田村の全域

歴史

江戸時代以前

江戸時代

  • 1608年 - 堀直政の長男・直清が三条島ノ城主となる。
  • 1610年 - 堀家のお家騒動により堀直清改易、三条島ノ城は廃城。
  • 1616年 - 幕府市橋長勝を伯耆矢橋から三条城主(4万1,300)に任じ、三条島ノ城の信濃川対岸(現在の元町。三条小学校付近)に新たに城地を定めて三条城を築城。
  • 1620年 - 幕府稲垣重綱を越後刈羽郡藤井から三条城主(2万3,000)に移封。
  • 1623年 - 稲垣重綱が大阪城番となり、三条城は廃藩。出雲崎代官領となる。
  • 1631年 - 三条城廃城。
  • 1642年 - 長岡藩主牧野忠成が幕命により三条城を破却。
  • 1649年 - 出雲崎代官領から村上藩(松平藤松)となる。
  • 1675年 - 三条村が「裏館村」、三条新田(新田三条)が「三条町」と改称。
  • 1690年8月 - 東本願寺三条掛所(現在の真宗大谷派三条別院)創設、浄圓寺御堂が仮本堂となる。
  • 1703年8月 - 東本願寺三条掛所本堂完成、入仏式挙行。
  • 1822年 - 三条八幡宮の大名行列が三条の領主である村上藩主内藤信敦の京都所司代就任を祝って始められる。
  • 1828年12月18日(旧暦霜月:11月12日) - 三条地震(朝五ツ時上刻:7:40頃。マグニチュード6.9)

明治時代

大正時代

昭和時代

平成(旧市)

平成(新市)

人口

テンプレート:人口統計

隣接している自治体・行政区

福島県

市長

警察

新潟県公安委員会

新潟県警察本部(新潟県警)

三条警察署(三条市を管轄)

テンプレート:See also

交番
駐在所
  • 保内駐在所
  • 井栗駐在所
  • 大崎駐在所
  • 本成寺駐在所
  • 尾崎駐在所
  • 若宮駐在所
  • 大面駐在所
  • 八木前駐在所

経済

産業

ファイル:Signboard of Sanjo City.JPG
北陸道と新幹線の間にある、市のPR看板
  • 包丁工具などの金物工業が盛んで、全国的に有名。高橋前市長も元々江戸時代から続く金物卸業の会長である。
  • 人口比での社長の割合が日本一多い街として知られている。

三条市における金物業の歴史

17世紀初頭、毎年のように起こる風水害に疲弊した三条・燕地域の領民を救うため、三条城に在任していた出雲崎陣屋代官の大谷清兵衛が、江戸から和釘鍛冶職人を招き,農民の副業として和釘製造を奨励した。これが三条鍛冶の始まりである。

1661年(寛文元)に会津地方から鋸,鉈などの新しい製法が伝来し,三条町の鍛冶は一層盛んになった。製品の種類が増えたことにより、18世紀後半になると、今まで地元や近郷だけを商圏としていた地廻り金物商人が遠方へも足を伸ばす金物行商人として本格的に活動を始めた。金物問屋と鍛冶屋の結びつきは非常に強くなり、問屋の指導により和釘の生産を減らし、明治初期には、鎌,銚,小刀,庖丁,鋸が中心になっていった[1]

市内の主な企業

商工会議所・商工会

姉妹都市・提携都市

地域

教育

高等学校

中学校

校名 よみ 略通称 生徒数 小学校区
三条市立第一中学校 だいいち イッチュウ 527 嵐南小
三条市立第二中学校 だいに ニチュウ 361 一ノ木戸小
三条市立第三中学校 だいさん サンチュウ 367 三条小、裏館小、上林小
三条市立第四中学校 だいし ヨンチュウ 290 井栗小、旭小、保内小
三条市立本成寺中学校 ほんじょうじ ホンチュウ 315 西鱈田小、月岡小
三条市立大崎中学校 おおさき サキチュウ 328 大崎小
三条市立大島中学校 おおじま シマチュウ 61 大島小、須頃小
三条市立栄中学校(旧栄町立栄中学校) さかえ サカエチュウ 311 大面小、栄中央小、栄北小
三条市立下田中学校(旧下田村立下田中学校) しただ シタチュウ 265 長沢小、笹岡小、大浦小、森町小、飯田小
  • 生徒数は2014年5月1日現在。

小学校

校名 よみ 児童数
三条市立三条小学校 さんじょう 87
三条市立一ノ木戸小学校 いちのきど 644
三条市立嵐南小学校(四日町小・条南小・南小を統合) らんなん 910
三条市立四日町小学校 よっかまち -
三条市立裏館小学校 うらだて 387
三条市立上林小学校 かんばやし 162
三条市立井栗小学校 いぐり 302
三条市立旭小学校 あさひ 63
三条市立西鱈田小学校 にしたらだ 229
三条市立月岡小学校 つきおか 348
三条市立大崎小学校 おおさき 567
三条市立保内小学校 ほない 141
三条市立大島小学校 おおじま 83
三条市立須頃小学校 すごろ 89
三条市立条南小学校 じょうなん -
三条市立南小学校 みなみ -
三条市立栄中央小学校(旧栄町立中央小学校) さかえちゅうおう 264
三条市立栄北小学校(旧栄町立北小学校) さかえきた 131
三条市立大面小学校(旧栄町立大面小学校) おおも 177
三条市立長沢小学校(旧下田村立長沢小学校) ながさわ 120
三条市立笹岡小学校(旧下田村立笹岡小学校) ささおか 73
三条市立荒沢小学校(旧下田村立荒沢小学校)(森町小に統合) あらさわ -
三条市立大浦小学校(旧下田村立大浦小学校) おおうら 58
三条市立森町小学校(旧下田村立森町小学校) もりまち 82
三条市立飯田小学校(旧下田村立飯田小学校) いいだ 134

幼稚園

特別支援学校

  • 新潟県立月ヶ岡特別支援学校

学校教育以外の施設

公共職業能力開発施設
研修機関
児童福祉施設(保育所)
  • 三条市立あいあい保育所
  • 三条市立旭保育所
  • 三条市立荒沢保育所
  • 三条市立飯田保育所
  • 三条市立一ノ門保育所
  • 三条市立裏館保育所
  • 三条市立大島児童館
  • 三条市立嘉坪川保育所
  • 三条市立川通保育所
  • 三条市立三条保育所
  • 三条市立須頃保育所
  • 三条市立田島保育所
  • 三条市立鱈田保育所
  • 三条市立千代が丘保育所
  • 三条市立塚野目保育所
  • 三条市立月岡保育所
  • 三条市立中浦保育所
  • 三条市立名下保育所
  • 三条市立西四日町保育所
  • 三条市立福多保育所
  • 三条市立保内保育所
  • 三条市立大和保育所
  • 三条市立嵐南保育所
  • きらきら保育園
  • 第二つくし保育園
  • つくし保育園
  • ひまわり保育園(旧市立三竹保育所)
  • ふじの木保育園
  • 北陽保育園
  • 本成寺保育園
  • おぎぼり保育園(旧三条市立荻堀保育所)

図書館

スポーツ施設

マスコミ

新聞社

ケーブルテレビ

コミュニティFM

交通

道路

  • 市内中心部は狭い道が多く、また一方通行が多い。また五十嵐川に比べて信濃川に架かる橋梁が少ない為、朝夕に主要道で渋滞が発生する。

高速道路

国道

県道

主要地方道
一般県道

道の駅

公共交通機関

鉄道

市内を走るJR線全域(上越新幹線を除く)は新潟近郊区間に指定されており、東三条駅と三条駅には自動改札機が設置されている。

路線バス

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

名所・旧跡・観光スポット

祭事・イベント

食べ物

  • 車麩(くるまふ) - 棒にグルテンの生地を4層ほど巻きつけて重ね焼きにした焼き。日本最大級の直径があるり、輪切りの状態で売られ、主に煮物などにして食べる。中心の穴に鶏卵を落とし入れた煮物は「爆弾」とも呼ばれ、行事食としても作られる。
  • 燕三条系ラーメン - うどんと見間違えるほどの太麺に、丼から湯気が上がらないほどにスープを覆う豚の背脂が最大の特徴。背脂の量に応じて、「大油」・「中油」と区別される。
  • ひこぜん - つぶしたご飯をわらじ型に整えてに刺し、エゴマ味噌をつけて炭火で焼いた、三条市下田地区(旧下田村)の郷土料理
  • カレーラーメン - 70年の歴史があると言われており、2009年2月にはセブンイレブンにて「三条名物カレーラーメン」が発売された。
  • 六角凧サブレー - 三条凧合戦にちなむサブレー。三条市の製菓業者・ヤマトヤ1966年に発売して以降、三条銘菓となっている。
  • サバサラ - 新潟県三条市の酒場カンテツが「世界のソウルフード」を目指して広めている酒肴

出身者

また、掛布雅之(元プロ野球阪神内野手)は千葉県出身であるが、雅之の母が自身の故郷である三条市で雅之を出産したため、「出生地/三条市」とされているものもある。

歴史上の人物・名誉市民

三条市 - 名誉市民で、諸橋轍次岩田正巳小林ハル渡辺義雄鶴巻三郎を参照できる。


脚注

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. 新潟県の金属加工産業池田庄治他著、国連大学人間と社会の開発プログラム研究報告、1982年

外部リンク

姉妹友好都市

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