かりあげ
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かりあげ(刈上げ、刈り上げ)とは、男性に多く見られる髪型のひとつ。男性ホルモンの影響で伸びるのが早い側頭部と後頭部の頭髪を、バリカンやハサミなどで短く刈り込む髪型。
1970〜80年代において、男子学生の長髪を禁じる学校ではかりあげが校則で義務化されていることも多かった。その影響もあり、1980年代中頃までの男子学生にとって、かりあげはテクノカットと並び最も一般的な髪型であった。極端に短く刈り上げた部分を、上から長い髪で覆い隠すような髪型は「かぶせ」、「ツーブロック」などと呼ばれた。最近ではツーセクションと呼ばれる形に変化している。
襟をボカした仕上がりの刈り上げは見ていて清々しいと好感を持つ人もいる一方、陰気臭い・堅物・おっさんくさい・古くさい・ヤクザっぽいと感じ、敬遠されがちゆえかロングやセミロング(いわゆる一見女性がしてもおかしくないヘアスタイル)にする男性も多く、昔のようなかりあげ・角刈りにする若い男性は希少である。
最近では、漉きばさみによる刈り込み・刈り下げで頭皮をみせない・揃えない、ネープレスと呼ばれる自然な仕上がりが人気を集めている。