植田まさし

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テンプレート:Infobox 漫画家 テンプレート:Sidebar with collapsible lists 植田 まさし(うえだ まさし、本名:植松 正通(うえまつ まさみち)、1947年5月27日 - )は、日本漫画家東京都世田谷区奥沢生まれ(幼少の一時期香川県木田郡三木町で育つ)。男性。血液型A型。世田谷区立奥沢小学校、大田区立大森第七中学校、都立田園調布高校を経て、中央大学文学部哲学科を卒業。代表作は『コボちゃん』や『かりあげクン』など。

来歴

サラリーマン[1]のもとに生まれる。 三人兄弟で末っ子。高校ではラグビー部[2]中央大学文学部卒業後、カメラマンを目指して東京写真専門学院に通うが、「志なかばで性格的に不向きだと判断した」ために中退。兄の学習塾を手伝いながらギャグ漫画を書き始める(「フリテンくん海賊版」のプロフィールより)。  

1982年11月に見合い結婚しており、娘が2人いる。

1971年、『衝撃マンガ2題』(週刊漫画TIMES増刊号)でデビュー(「まち・あみち」名義)[3]1982年4月1日から『読売新聞』朝刊に『コボちゃん』を連載。同作品は、2004年12月1日付から、日本の全国紙の4コマ漫画で初めてカラー化(海外衛星版は除く)され、2010年6月14日付で連載1万回を達成。2012年4月1日に連載30周年を迎えた。

還暦をすぎた現在でも月60本以上の作品を描き、長期にわたり精力的な活動を続けていることから「4コマ漫画の巨匠」的人物として扱われている。

作風

  • 基本的にカラーページ以外ではスクリーントーンは使用せず、服の模様などすべて手書き。
  • 黒髪以外の女性は、髪に模様(髪の流れを表現したもの)を描く。キャラの特徴として、眼鏡の中に目が描かれていない人物、かりあげ床太やのんき三郎のように表情がほとんど変わらない人物、しかめっ面で目が描かれていない人物はたいてい変わり者。サラリーマンが主人公の作品(『おとぼけ課長』を除く)では、メガネでヒゲを生やした課長、ハゲ頭の社長、主人公のイタズラを傍観するメガネの同僚社員が登場するなど、ユニークなキャラクター作りが特徴。
  • 主要人物以外の人物描写は、顔の輪郭と目をかなり簡素化している。
  • 登場人物にはたまに、「バーロー」「ンモー」「ニャロ」「ピエー」など、独特な言い回しのセリフがある。
  • 初期「フリテンくん」や「のんき君」などに見られるように、下ネタや毒のある作品が多かったが、「コボちゃん」の連載を開始した頃から、少しずつ毒が薄まり、近年はほのぼのとした作品が主流となってきたため、初期とはかなり作風が変わっている。「かりあげクン」も初期は下ネタが描かれていたが近年はほとんどない。また、「にこにこエガ夫」は、初期作品と全く別物と言ってよいほど作風が異なる。
  • ファミリー向けの作品が多いことから、一般常識などのいわゆるあるあるネタが多い。しかし、そうではないネタも存在する。

受賞

作品リスト

作品により出版社が異なる。

アニメ化・ドラマ化された作品

  • フリテンくん(アニメ映画、『じゃりン子チエ』と同時上映)
  • のんき君(テレビドラマ、フジテレビ系、「月曜ドラマランド」枠、全3回)
  • まさし君(テレビドラマ、フジテレビ系、「月曜ドラマランド」枠)
  • キップくん(テレビドラマ、フジテレビ系、「月曜ドラマランド」枠、全2回)
  • かりあげクン(テレビアニメ、フジテレビ系、東映動画制作、レギュラー版全59回+SP版全1回)
  • コボちゃん(テレビアニメ、読売テレビ製作・日本テレビ系、エイケン制作、レギュラー版全63回+SP版全4回)
  • すっから母さん(テレビドラマ、テレビ東京系列)

DVDソフト化されたのは2009年現在、2006年12月15日に発売された「フリテンくん DVD-BOX」のみで、その他の作品はDVDソフト化されていない。

ゲームイラスト

  • ファントム・キングダム(登場キャラの一人、魔帝ロイヤルキングダーク3世の真の姿のイラストを担当。サプライズゲスト扱い)

脚注

  1. 1990年に77歳で死去。
  2. 『賭ける魂』(植島啓司)講談社現代新書 2008年
  3. WEBスナイパー2009年9月23日更新記事「四コマ漫画の巨匠・植田まさしを読み解く!」

外部リンク

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