シャリンバイ
シャリンバイ(車輪梅、学名:Rhaphiolepis indica var. umbellata、 シノニム:R. umbellata)は、バラ科シャリンバイ属の常緑低木。日本(東北地方南部以南)、韓国、台湾までの海岸近くに分布する。庭木や公園樹として植栽されることも多い[1]。
特徴
葉は楕円形で厚く、深緑色でつやがある。縁には浅い鋸歯が出ることもある。多くの場合、枝先に葉が集中する傾向があり、単葉で車輪状に互生する[1]。
4-6月に白または淡紅色の5弁の花(両性花)をつける[1]。10-11月に直径1 cm程の球形のナシ状果の果実は黒紫色に熟す[1]。
海岸に多く、日向の岩の上などに見られる。
奄美大島では大島紬の染料に使われる。また、乾燥や大気汚染に強いことから道路脇の分離帯などに植栽されたり、艶のある常緑葉が美しく、良く刈り込みに耐えるため庭木として植栽されたりする。和名は枝の分岐する様子が(葉の配列の様子とも)車輪のスポークのようで花が梅に似ることから。
分類
変異が多く、いくつかの変種が報告されているが、それらを認めるかどうかには諸説がある。葉が幅広く倒卵形のものをマルバシャリンバイ、幅の狭いものをタチシャリンバイと言うが、これらについては中間型があって区別しがたい。栽培されているものには国外産のものもあるが、それらの種名も判断が難しいようである。また東南アジアからインドに分布するRhaphiolepis indica の変種ともされる場合がある。
変種
- シャリンバイ R. indica (テンプレート:AU) テンプレート:AU ex テンプレート:AU var. umbellata (テンプレート:AU) テンプレート:AU[2]
- ホソバシャリンバイ R. indica (テンプレート:AU) テンプレート:AU ex テンプレート:AU var. liukiuensis (テンプレート:AU) テンプレート:AU
- ヒイランシャリンバイ R. indica (テンプレート:AU) テンプレート:AU ex テンプレート:AU var. shilanensis テンプレート:AU et テンプレート:AU
- タカサゴシャリンバイ R. indica (テンプレート:AU) テンプレート:AU ex テンプレート:AU var. tashiroi テンプレート:AU
- セイスイシャリンバイ R. indica (テンプレート:AU) テンプレート:AU ex テンプレート:AU f. impressivena (テンプレート:AU) テンプレート:AU
- マルバシャリンバイ R. umbellata var. integerrima
種の保全状況評価
日本では以下の都道府県で、レッドリストの指定を受けている[3]。
自治体指定の木と花
以下の自治体の木または花の指定を受けている。山形県鶴岡市の「マルバシャリンバイの自生地」が、1956年(昭和31年)11月24日に県指定文化財天然記念物に指定された[5]。
- 奄美市 - 市花[6](合併前の笠利町、鹿児島県)
- (相川町) - 佐渡市に合併される前に、マルバシャリンバイが町の木の指定を受けていた。(新潟県)
- (鹿島町) - 南相馬市に合併される前に、マルバシャリンバイが町の花の指定を受けていた。(福島県)
- (相川町) - 御前崎市に合併される前に、町の花の指定を受けていた。(静岡県)
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
テンプレート:Commons&cat テンプレート:Sister
- シャリンバイの標本(鹿児島県肝属郡佐多町で1957年7月8日に採集) (千葉大学附属図書館)
- 日本のレッドデータ検索システム「 シャリンバイ」 (エンビジョン環境保全事務局)
- シャリンバイ:植物雑学辞典
- ↑ 以下の位置に戻る: 1.0 1.1 1.2 1.3 樹皮・葉でわかる樹木図鑑 (2011)、148頁
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」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - 元の位置に戻る ↑ テンプレート:Cite web - 「都道府県指定状況を一覧表で表示」をクリックすると、出典元の各都道府県のレッドデータブックのカテゴリー名が一覧表示される。
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