メガロ
メガロ (Megalon) は、『ゴジラ対メガロ』『ゴジラアイランド』に登場する架空の怪獣。別名「昆虫怪獣」。
概要
ドリルのような腕とカブトムシのような角を持つ昆虫型怪獣である。デザインはカブトムシだけでなく、セミなど複数の昆虫の特徴が取り入れられているテンプレート:Sfn。
『ゴジラ対メガロ』の特撮監督中野昭慶によると、主要観客が子供ということで、子供に人気のある昆虫のイメージを採り入れたという。「子供が見て昆虫らしいものを」との考えから、ピアノ線で吊り下げてバッタのように跳躍する描写が生まれたという。
『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』の検討用台本に新怪獣としてメガロの名が使われているが、その描写は「体からスモッグのようなガスを放射し敏捷に動く」「触覚の先端に目がある」など本作とは全く異なるものであったテンプレート:Sfn。
登場作品
『ゴジラ対メガロ』のメガロ
- 身長:55メートル
- 体重:4万トン。
シートピア海底王国の守護神。飛行時には羽を使用する(戦闘中の飛行は除く)。両腕はそれぞれ縦半分に割ったドリルのような形状となっており、左右を合わせることでドリルとして使用できる。ドリルはそのまま武器になるほか、地中を高速で移動して奇襲するなどの方法にも使われる。口からは地熱ナパーム弾、角の先端からはレーザー殺獣光線を放つ。ジェットジャガーにいきなり巨大化されて唖然とする、尻を叩いてゴジラたちを挑発するなど、感情豊かな面をもつ。
人類の地下核実験によってシートピア海底王国の北地区が全滅するなどの被害を受けたため、シートピア人はメガロを尖兵として地上へ送り込むと、伊吹吾郎から強奪したジェットジャガーに案内させながら破壊活動を行うが、彼らの活躍によってジェットジャガーが奪還されたため、メガロは一時的に暴走する。
その後、自我を持って巨大化したジェットジャガーと戦い始めたメガロは、やや形勢不利となったところへ応援に来たガイガンとの2頭がかりでジェットジャガーを追い詰める。しかし、ゴジラの出現によってタッグマッチ戦となった激闘の末に敗れ、シートピア海底王国へ退散する。
- スーツアクター:伊達秀人テンプレート:Refnest。
- 造形は安丸信行と小林知己。背中の羽根はお風呂マットに使うハード・スポンジ、角、歯、両手のドリルはFRPで作られた。1尺サイズの飛び人形も制作された。
『ゴジラアイランド』のメガロ
X星人の操る昆虫怪獣。
ややコミカルな演出が成されており[1]、デストロイアの子分のような立ち回りを演じている。武器は角からの殺獣レーザー光線と口からの地熱ナパーム。
最初はバトラと共に飛来し、モスラ、ラドン、モゲラ、メカゴジラと空中戦を展開する。続いてジュニアをマタンゴ島に誘拐するが、モゲラにより一時息の根を止められる。その後、Gガードの科学技術班が再生し、「怪獣刑務所」に収監されるが脱獄し、以後はデストロイアとタッグを組む事が多くなる。
- 全敵怪獣の中では、最も多くのエピソードに登場する。
- 造形物はバンダイのソフビ人形。
その他の作品
- 漫画『怪獣王ゴジラ』に悪の科学者であるマッド鬼山がかつてのメガロを改造した設定で登場。