原爆ドーム前停留場
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テンプレート:駅情報 原爆ドーム前停留場(げんばくドームまえていりゅうじょう、通称:原爆ドーム前電停)は、広島市中区基町にある広島電鉄の路面電車停留場である。
ユネスコの世界遺産に登録された原爆ドームの最寄り停留場であり、日本語のほか英語でも「Atomic Bomb Dome」と車内放送される。またこの停留場についてのみ、接近音として鐘の音が車内に流れる。
歴史
- 1912年(大正元年)11月23日 - 竣工。ただし、紙屋町以西での電車営業運転は己斐まで全通するまで半月間延期された。
- 1912年(大正元年)12月8日 - 櫓下(やぐらのした)として開業する。
- 1929年(昭和4年)頃 - 相生橋に改称する。
- 1944年(昭和19年)6月10日 - 休止する。
- 1945年(昭和20年)9月7日 - 営業を再開する。
- 1974年(昭和49年)12月16日 - 原爆ドーム前に改称する。
- 2006年(平成19年)7月 - 施設が改装され、バリアフリー化される[1]。
- 2012年(平成24年) - 停留場前の軌道が緑化される[2]。
- 2013年(平成25年)2月15日 - 9号線(江波 - 白島)が延伸開業。
旧電停名の由来
- 櫓下 : かつてこの地に広島城外堀やぐらがあったことから。当停留場の北側の道路脇には「旧広島城外堀ヤグラ跡」と書かれた石碑がある。
- 相生橋 : 当停留場の西側にかかる相生橋から。
構造
バリアフリーに対応しており、段差はほとんどない。2012年には停留場前の軌道敷に芝生が植生され緑化された[2]。
電停の北側正面に旧広島市民球場跡地があり、かつては広島東洋カープの本拠地球場の最寄り駅でもあったことから、ナイター試合終了時は、紙屋町側の渡り線を用いてこの停留場始発の臨時電車が運行されていた(電車に設置されている方向幕にも当停留場を終着とするためのものが存在する)。
ひろしまフラワーフェスティバルおよび、毎年8月6日に行われる広島平和記念式典の開催時は、臨時の集札員が配置される。
- Genbaku Dome Mae Station 20120729-2.JPG
広島駅方面
- Genbaku Dome Mae Station 20120729-3.JPG
西広島駅方面
- Hiroden A Bomb Dome 03.JPG
原爆ドーム前電停。4言語表記
- Hiroden-genbakudomumaePICT0053.JPG
広島平和記念式典開催時の様子(2006年8月6日)
運行系統
東行きホーム | 2号線6号線 | 広島駅ゆき | |
---|---|---|---|
3号線 | 広島港ゆき | 朝時間帯のみ | |
3号線 | 宇品二丁目ゆき | ||
0号線7号線 | 広電前ゆき | ||
9号線 | 白島ゆき | ||
0号線 | 日赤病院前ゆき | ||
西行きホーム | 2号線 | 広電宮島口ゆき | |
2号線3号線 | 広電西広島ゆき | ||
6号線9号線 | 江波ゆき | ||
7号線 | 横川駅ゆき |
周辺
2010年8月31日をもって閉鎖された旧広島市民球場(初代の広島市民球場)の最寄り駅だった。
- 広島平和記念公園
- 特に、原爆ドームの最寄りである。
- 広島市中央公園
- 広島県立総合体育館(広島グリーンアリーナ)
- 広島市こども文化科学館・広島市こども図書館
- 広島市立中央図書館・広島市映像文化ライブラリー
- 広島商工会議所
- 相生橋
- メルパルク広島
脚注
関連項目
- ↑ 国道54号「原爆ドーム前」電停バリアフリー化整備効果 - 広島国道事務所(2006年9月11日付)
- ↑ 2.0 2.1 広電軌道敷、緑化工事進む - 47NEWS(ソースは中国新聞、2012年2月29日付)