ポグル・ザ・レッサー

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ポグル・ザ・レッサーPoggle the Lesser )は、ジョージ・ルーカス監督の映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する架空のキャラクターである。種族はジオノーシアン。惑星ジオノーシスを支配する大公であり、またジオノーシス工業社の代表でもある。銀河系の公用語であるベーシックを話さず、母星の原語であるジオノーシアン語でしか話さない。

人物

もともと下層階級の出身だったポグルは、ジオノーシアンの階級制度に反発していた。やがて貪欲な彼は、権力欲に捕らわれ、スタルガシンの巣群落を支配しているハーディス・ザ・ヴォールテッドから大公の位を奪おうと画策する。 そこで彼は自分と同じような考えをもつ者たちを集め、革命を目論むが、企みは事前に露見し、多くの仲間が捕まって処刑闘技場おくりにされてしまう。

しかし、彼はこの時、シスの暗黒卿ダース・シディアスから援助されており、その結果、1年後ハーディスはポグルの見守るなかで、猛獣アクレイの餌食にされたのだった。こうしてジオノーシアンの大公となったポグルは、次々と反逆者を捕らえて処刑闘技場に送り込み、自らの地位を確実なものとしたのである(ちなみに彼は常に骨杖を携えているが、これは彼によって消されたかつての政敵の誰かの名残ではないかと噂されていた)。

こうして自らの体制を固める一方、ジオノーシスの大公であると同時にジオノーシス工業社の代表でもあるポグルは、自分たちの持つ優秀な技術力を活かして、銀河の製造業最大手のテクノ・ユニオンの下請けとしてジオノーシスにある巨大なドロイド製造工場で大量のバトル・ドロイドや兵器を製造し、銀河中の大企業や金持ちに売りつけており、武器製造業者や武器商人としての顔も持っていた。

そしてダース・シディアスに借りのあるポグルは、シディアスの弟子であるドゥークー伯爵ら、分離主義者のために工場で製造したバトル・ドロイドを彼らに提供した。更にシス卿たちからの依頼を受けて、ベヴェル・レメリスクやテクノ・ユニオンの技術者達と共に恐るべき究極兵器(デス・スター)の設計に着手したり、宇宙艇の爆発事故で重傷を負った爬虫類種族・カリーシュのある男(後のグリーヴァス将軍)を冷酷無比なサイボーグに改造したりした。

そして『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』において、ポグルはドゥークーや通商連合ヌート・ガンレイら幾人かの政治家・企業家達を招いてジオノーシスで独立星系連合結成・クローン大戦開戦の契機となる会合を開催。そこへ潜入していたジェダイのオビ=ワン・ケノービアナキン・スカイウォーカー・元老院議員パドメ・アミダラを捕らえて処刑しようとし、更にオビ=ワン救出に駆けつけたジェダイたちの全滅を企むが寸前で駆けつけたクローン・トルーパーにより失敗。戦局の悪さからドロイド軍を地下基地に撤退させ、ドゥークー伯爵に前述の究極兵器の設計図を渡した(ジオノーシスの戦い)。

戦いでは敗北したものの、クローン軍は銀河中へ拡大する戦場へと派遣されていったためにジオノーシスは共和国による占領を一旦は免れ、ポグルもジオノーシスの支配者として、また分離主義評議会の一員として独立星系連合への協力を続けたのだった。

そしてTVシリーズ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』において、ポグルは通商連合のロット・ドッド元老院議員や分離主義に加担するインターギャラクティック銀行グループと関係の深いラッシュ・クロヴィス議員らと惑星ケイト・ニモーディアで会合を行い、新たにジオノーシスに大規模なドロイド製造工場を建設しようとした。ところがこの計画は共和国からスパイとして送り込まれたアミダラとアナキン・スカイウォーカーらの活躍や、クロヴィスの裏切りによって共和国側に知れてしまい、再度の共和国軍による侵攻を招く羽目になるのだった。共和国は工場破壊の為にジェダイのオビ=ワン・ケノービ・アナキン・スカイウォーカー・キ=アディ=ムンディルミナーラ・アンドゥリィたちとその配下のクローン軍をジオノーシスに派遣する。ポグルは何とか防戦しようとし、ジェダイやクローン達を大いに苦しめるが、最終的に工場内に侵入したアナキンの弟子アソーカ・タノとルミナーラの弟子バリス・オフィーによって工場は爆破されてしまう。その後ポグルはジオノーシアンの女王・カリーナ・ザ・グレートの元へと逃走し、更に追跡してきたルミナーラを捕らえることに成功するものの、彼女の救出に現れたオビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーによってカリーナは倒され、自身もまた拘束されてしまうのだった。(第二次ジオノーシスの戦い)

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』では、故郷の惑星を追われたポグルは他の分離主義評議会のメンバーと共に惑星ウータパウ、次いで惑星ムスタファーに身を寄せるが、この時既にシディアスはポグルたちを用済みとみなしており、彼らを始末するためにドゥークーに代わる新たな弟子・ダース・ベイダー(かつて処刑しようとしたアナキン・スカイウォーカー)を派遣する。この無慈悲なシス卿を前にポグルたちに抗う術は最早無く、他の分離主義勢力の要人共々、切り刻まれて殺されたのだった。

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