義家弘介
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テンプレート:複数の問題 テンプレート:政治家 義家 弘介(よしいえ ひろゆき、1971年<昭和46年>3月31日 - )は、日本の政治家、教育者。自由民主党所属の衆議院議員(1期)。参議院議員(1期)、文部科学大臣政務官(第2次安倍内閣)を歴任した。大学教員(東北福祉大学特任准教授)。北海道芸術高等学校チーフアカデミックディレクター。NPO法人あきらめない特別顧問。
目次
概要
自称「ヤンキー先生」。過去に横浜市教育委員、警察庁バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会、第1次安倍内閣で教育再生会議委員を務めた(内閣官房教育再生会議担当室室長、参議院議員転出で退任)。明治学院大学法学部卒業。元日本共産党員と報道されており[1]、しんぶん赤旗にも何度か登場していた[2][3]。
来歴
- 1971年3月31日 - 長野県長野市で生まれる。
- 1986年3月 - 長野市立若穂中学校卒業[4]。
- 4月 - 長野県長野東高等学校入学。
- 1987年 - 長野県長野東高等学校2年生の時に暴力事件を起こし、進路変更(中退)。両親に絶縁される。児童相談所を経て里親に預けられる。
- 1988年4月 - 北海道余市郡余市町の北星学園余市高等学校第2年次編入学。
- 1990年3月 - 北星学園余市高等学校卒業。
- 1993年 - オートバイの事故。札幌市内の大学進学のための大手予備校に勤務。
- 1995年3月 - 明治学院大学法学部法律学科卒業。
- 1999年4月 - 母校・北星学園余市高等学校の教師となる。
- 2000年4月 - 北星学園余市高等学校36期生1年B組の担任(教諭)となる。
- 2001年9月 - 同校、大麻事件で大量逮捕者を出し、学校存続の危機に陥る[6][7][8]。
- 2003年3月 - 北星学園余市高等学校36期生3年C組の担任として、卒業生を送り出す。
- 2004年度 - 同校で生活指導部長を務める。
- 2005年
- 2006年
- 2007年
- 2月 - 横浜市西区内にデザイナーズハウス一棟を購入。1階には学習机や、黒板を備えた教室・談話スペースが設置された事務所を設けた[9]。
- 4月 - 東北福祉大学特任准教授に就任。
- 6月 - 内閣総理大臣・安倍晋三からの要請を受諾し第21回参議院議員通常選挙に比例区で自由民主党から出馬を表明。
- 横浜市教育委員会教育委員を任期途中で退職。
- 教育再生会議担当室室長を途中で退任。
- 2009年
- 2010年
- 2011年 - 亀井善太郎後継で自民党神奈川県第16区支部長就任
- 2012年
- 2013年
- 9月30日 - 文部科学大臣政務官を退任。
政治家としての発言・活動
表現規制における活動
- 青少年に有害な漫画・アニメ・ゲーム・映画を規制する青少年健全育成基本法PTの座長[10]。
- 花王の性教育教材「からだのノート」を児童ポルノとして紹介した[11][12]。
- 青少年健全育成基本法の成立を要望している社団法人全国教育問題協議会を支持している[13]。
従軍慰安婦関連
反ジェンダー
人物(学生時代~教師時代)
- 姉・弟を殴る蹴る、義母を階段から突き落とし、実父を殴り病院送りにした[16]。
- 実父義家弘は、自分が不在のときに弘介が家族に暴力をふるっていたと書いている[17]。
- 高校2年生の時、交際していた女生徒を注意した担任の頭に火をつけるという暴行事件を引き起こすが、学校側の処分は進路変更指導に留まった。退学に至らなかった理由として義家は著書で「教育県である長野県の県立高校で強制退学は前例がなかった為」と説明している(『不良少年の夢』)。実父は喫煙、不登校などもあり、それらの積み重ねによる「進路変更処分」であると書いている[18][19]。
- 塾講師をしていた頃、教え子の中学生や卒業生と交際しているという話が絶えず、母校の北星余市高校関係者の元に女子中学生を連れ頻繁に訪れていたほか、一緒にドライブしているという目撃情報が塾に報告されるようになった。また教え子の母親との関係も浮上し、塾長から事情聴取され、時期外れの1998年冬に小樽から室蘭へ異動となった。義家は交際について、いずれも「事実無根」としている[20]。
- 高校を中退した自分の教え子と結婚する。結婚一年半後に妊娠が判明し、後日出産[21]。
エピソード
- 法務省が事前に参院選に出馬の意思がないことを確認した上で「社会を明るくする運動」のPRビデオ(法務省製作)に出演したが、後に自民党からの立候補を表明、特定の公職選挙候補者を支援しているものとの誤解を受けるため法務省はビデオを回収した。ビデオの制作費は839万円だった[22][23][24]。
- 2011年8月、石垣、竹富、与那国の三市町で構成する八重山地区採択協議会で新しい教科書をつくる会系の育鵬社版公民教科書が答申されたが、その後、答申に基づいて石垣、与那国の両教委は「育鵬社」を採択したが、竹富町教委は「育鵬社」を拒否。「東京書籍」を採用した。週刊金曜日は、この時義家がつくる会系の教科書の採用を竹富町に強要しようとしたと報じた[25]。
- 2013年、厚木市の成人式に来賓として参列した際、小選挙区選出議員であり尚且つ文部科学大臣政務官であるのにもかかわらず、小選挙区では落選し比例で復活当選した民主党の後藤祐一が自分より先に紹介されたことについて、Facebookで「地元選出代議士は、自民党・義家ひろゆきである。(中略)たかが、紹介の順番では済まされない。選挙、民意、民主主義を軽んじる、もっといえば、否定する話ではないだろうか」と述べ[26]、同市にも抗議した[27]。なお、Facebookの記載は現在は削除されているテンプレート:要出典。
主な著書
- 不良少年の夢(2003年5月7日、光文社、ISBN 4-334-97392-2)
- ヤンキー母校に生きる(2003年10月4日、文藝春秋、ISBN 4-16-365370-8)
- 熱血! ヤンキー先生(2004年4月28日、ぶんか社、ISBN 4-8211-8082-0) - 漫画。画は森左智。
- ヤンキー先生のたからもの(2004年10月22日、光文社、ISBN 4-334-97466-X)
- 私の夢 俺の希望(2005年3月23日、PHP研究所、ISBN 4-569-64139-3) - 瀬戸内寂聴との共著。
- 君はひとりじゃない(2005年4月、大和出版、ISBN 4-8047-6116-0)
- ヤンボコ ―俺が北星余市を去るまで―(2005年4月26日、文藝春秋、ISBN 4-16-366910-8)
- ヤンキー先生の教育改革(2005年6月、幻冬舎、ISBN 4-344-00794-8)
- ヤンキー最終戦争 -本当の敵は日教組だった- (2010年6月、ISBN 978-4819111065)
- この国の教育をどうするか? 真の「美しい国」「美しい教育」のために今やるべきこと(未刊、大和出版)
出演
- 春の大感動スペシャル・ヤンキー母校に帰る 〜超不良が母校の熱血教師に! 日本一泣ける卒業式まで (TBS、2003年4月9日)
- 土曜インタビュー2004にっぽん「一緒に行こうぜ! 〜教師・義家弘介〜」 (NHK総合、2004年4月17日)
- ETV特集「転べ、それから立ち上がれ 〜ヤンキー先生・義家弘介〜」 (NHK教育、2004年6月5日)
- ヤンキー先生!義家弘介の夢は逃げていかない(ニッポン放送、2005年10月9日 - 2009年3月29日)
- ザ!情報ツウ (日本テレビ)
- スッキリ!! (日本テレビ、木曜日担当)
- 福祉ネットワーク「この人と福祉を語ろう “ヤンキー先生”義家弘介さん」 (NHK教育、2006年1月11日)
- Y-Y-Y (FM YOKOHAMA、2006年4月7日 - )
- 生島ヒロシのおはよう一直線 (TBSラジオ、2006年8月)
- 義家弘介のTalk and Talk (TOKYO FM、2006年10月7日 - 2007年3月31日)
- 特報首都圏「日曜夜 声を求める10代」(NHK総合、2006年10月27日)
- SMAP×SMAPスペシャル (関西テレビ・フジテレビ、2007年1月8日)
- SmaSTATION-6(テレビ朝日、2007年1月13日)
テレビ・ドラマ・映画・漫画
- ヤンキー母校に帰る(2003年10月10日 - 12月12日、TBSテレビ) - 同年4月9日放送のドキュメンタリーが原案。
- ヤンキー母校に帰る 旅立ちの時 春の感動ドラマスペシャル『不良少年の夢』(2005年3月27日、TBSテレビ) - 自著『不良少年の夢』が原作。生徒時代がテーマ。
- 映画『不良少年(ヤンキー)の夢』(2004年作品) - 同上
- 漫画『ヤンキー愛を誓う』(小学館・2005年12月20日)
所属団体・議員連盟
- 日本教職員組合問題究明議員連盟 幹事長
- 創生「日本」 事務局次長
- 日本会議国会議員懇談会
- 神道政治連盟国会議員懇談会
- 親学推進議員連盟
- 速やかな政策実現を求める有志議員の会
- 特定非営利活動法人あきらめない 特別顧問
- 特定非営利活動法人無形価値評価・認定センター 特別顧問
脚注
外部リンク
- 義家弘介 Official site
- 義家弘介 公式ブログ - GREE
- テンプレート:Facebook
- 自民党政治スクール・信州維新塾
- 写真・プロフィール(システムブレーン)
- 学生団体SMPY 義家氏のインタビュー記事
- 超人大陸『ヤンキー先生の情熱授業「キミよ、反抗しろ!「普通」「当たり前」に縛られるな』
- ↑ 「自民党から出馬の目玉候補 ヤンキー先生義家弘介は共産党員だった」『週刊現代』講談社、2007年7月21日号
- ↑ お悩みHunter しんぶん赤旗 2004年8月23日
- ↑ 『「ヤンキー先生」 自民立候補の波紋』 しんぶん赤旗 2007年7月4日
- ↑ 公式サイト 2008年4月28日
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 『続・やりなおさないか君らしさのままで―ひとりで悩むな!卒業生・父母・教師からのメッセージ』 2003年11月、教育史料出版会。ISBN 978-4876524419。
- ↑ 『いじめ問題に向き合うヤンキー先生・義家弘介』 SmaSTATION!!特別企画(テレビ朝日)
- ↑ 『「ヤンキー先生」4階建「デザイナーズハウス」を購入』 週刊新潮 2007年7月12日号
- ↑ 義家弘介 Official site > プロフィール
- ↑ 『ヤンキー先生の情熱授業「動画を見て立ち上がってくれた保護者が児童ポルノ教科書を教育委員会に認めさせた」』(超人大陸 2012/8/27)
- ↑ 『性教育教材を“児童ポルノ”扱いする義家参議院議員の主張にツッコミ続出』(「ガジェット通信」 2012.09.02 01:02:28 記者:ガジェ通ウェブライター)
- ↑ 社団法人 全国教育問題協議会
- ↑ しんぶん赤旗 2013年1月6日
- ↑ 第173回国会 参議院文教科学委員会 - 2号 平成21年11月17日
- ↑ 『不良少年の夢』p61
- ↑ 『やりなおさないか君らしさのままで』p84
- ↑ 『不良少年の夢』pp 68-69
- ↑ 『やりなおさないか君らしさのままでp72-74 p84
- ↑ 『発覚!ヤンキー先生義家弘介参院議員「女子中学生とBMW」不適切な過去』 週刊文春 2010年12月30日・2011年1月6日新年特大号
- ↑ 『私の夢 俺の希望』pp190-196
- ↑ 『ヤンキー先生出演の啓発ビデオ 1万本が使用自粛に』 読売新聞 2007年7月4日
- ↑ 『ヤンキー先生「裏切りの血税800万円ビデオ」独占公開』 フライデー 2007年12月21日号
- ↑ 『大臣陳謝 ヤンキー先生に"血税ビデオ問題"直撃』 フライデー 2008年1月4日号
- ↑ 教科書採択を巡り義家政務官が“恫喝”――竹富町に是正措置する構え、週刊金曜日、2013年4月5日.
- ↑ ヤンキー先生、成人式の紹介順でキレる ネットでは「器が小さすぎ」の声 J-CASTニュース 2013年1月17日
- ↑ 義家氏、紹介順で先越され抗議 「民意の否定」 47NEWS(共同通信) 2013年1月16日