オカモト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:Infobox オカモト株式会社は日本の化成品メーカー。産業用製品事業と生活用品事業の二本柱を事業に持つ。
会社概要
コンドーム、使い捨てカイロ、ゴム手袋、包装ラップのほか、タイヤチェーン、福祉用のベッド、そしてトクヤマ(旧:徳山曹達)の子会社であったトクヤマホームプロダクツから事業を譲受したハウスホールド製品、ナガオカ販売から事業を譲受したインピレスブランドの入浴剤、殺虫剤などを生産する。またシューズ販売も手掛けており、プロケッズのライセンス販売を行っている。
一方、産業用製品ではビニールハウス用のフィルム材、壁装材や作業用のテープ、業務用ラップなどを生産する。そしてレザーにおいては、世界No.1の技術力を持つ。車輌内装材・家具用・工業用・その他何にでも対応できる、オカモトTPU「プリオール」(ウレタンレザー)は、新素材として注目される。
かつて川崎球場の外野スタンドにオカモトの看板があった。
1970年代頃の日本の薬局の軒下看板に「OKサインはスキンレス」というコピーの同社看板があり、親指と人差し指で輪を作った手の形がイラストで描かれていた。このマークはスポンサーになっていた、日産スカイラインGT-R(通称ハコスカ)のレーシングカーにも描かれていた。
沿革
- 1934年(昭和9年) - 1月に日本ゴム工業設立。雨合羽やゴム引布の生産を行う。2月、岡本ゴム工業所がラテックスによるコンドーム製造を行う。
- 1949年(昭和24年) - 東京証券取引所上場。
- 1958年(昭和33年) - 理研ゴム株式会社と合併、日本理研ゴム創立。
- 1961年(昭和36年) - 東京証券取引所第一部指定。
- 1968年(昭和43年) - 岡本ゴム株式会社と合併、岡本理研ゴムとなる。
- 1985年(昭和60年) - 社名をオカモトに変更。同年12月、英リーボックと業務提携し、リーボックジャパンを設立。
- 1989年(平成元年) - 仏ミシュランとの合弁、ミシュランオカモトタイヤ株式会社を設立。
- 1997年(平成9年) - 同じ衛生用品メーカーであるジェクスとの合弁で、ベビー事業のチュチュベビーを設立。
- 2000年(平成12年) - 英リーボックとの提携を解消。
- 2001年(平成13年) - 仏ミシュランとの提携を解消。
- 2002年(平成14年) - 子会社のオカモトメディカルの営業を譲受。またオカモトフットウェアを吸収合併。
- 2004年(平成16年) - トクヤマの子会社であったトクヤマホームプロダクツ解散に伴い、ハウスケア事業を譲受する。
- 2005年(平成17年) - イチジク製薬を子会社化。また、インピレスブランドで知られたナガオカ販売のホウ酸団子、入浴剤事業を譲受、日用品部門の拡大を行う。
- 2007年(平成19年) - 3月にシューズ販売事業を子会社の世界長に統合。
主な商品
生活用品
- コンドーム
- その他衛生用品(潤滑剤、ビデ、水枕、氷嚢、濃縮酸素)
- 使い捨てカイロ(温楽、快温くん など)
- 除湿剤(水とりぞうさん) - 旧トクヤマの代表的製品。シェア全国有数
- その他消臭剤、入浴剤
- 福祉用品(エアベッド、簡易浴槽、洗髪器など)
- サイルチェーン(雪道用ゴムチェーン。シェア全国有数)
- シューズ(スニーカー「プロケッズ」、コンフォートシューズ「ドクターアッシー」など、世界長が販売)
- 入浴剤(従来品に加えて、ナガオカのインピレスブランドを譲受)
- その他各種テープ、ゴム手袋など
産業用品
- プラスチックフィルム
- ビニールハウス用フィルム
- ビニールレザー(車輌内装表皮材、椅子張り用、アコーデオンドア用、作業服など)
- プリオール(TPUレザー)(車輌内装表皮材、椅子張り表皮材、工業用ターポリン、インクジェット対応レザー・ターポリンなど)
- 壁装材
- 業務用ラップ
- 工業用テープ
- メディカル用品(グローブ、シューズなど)
- 作業用手袋
ほか
かつて生産・販売していた製品
生産拠点
旧・太田工場(群馬県)はかつて提携関係にあった日本ミシュランの工場になっていたが現在は閉鎖。また、タイ・ベトナム・中華人民共和国にも現地生産会社を設立している。
関連会社
- オカモト化成品株式会社
- オカモト通商株式会社
- 株式会社岡本ソーイング
- イチジク製薬株式会社
- 世界長株式会社
- ヒルソンデック株式会社
- ホンゴウサービス株式会社
- 森川産業株式会社
- 株式会社ユニオン・ロイヤル
関連項目
- 日本の企業一覧 (ゴム製品)
- 理研コランダム - オカモトが筆頭株主