服部緑地
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服部緑地(はっとりりょくち)は、大阪府豊中市服部緑地に位置する緑地。
正式名称は「大阪府営服部緑地」で、大阪府を代表する緑地の一つ。
概要
財団法人大阪府公園協会が管理を行っている。面積は約126.3ヘクタールで、甲子園球場33個分(東京ドームなら27個分)という広大な敷地を有する。
緑地内には緑豊かな自然のほか、「山ヶ池」など10以上の池や遊具が点在しており、春から秋にかけては花見などの行楽客で賑わう。
園内のほぼ全域が風致地区に指定されており、日本の都市公園100選や日本の歴史公園100選にも選出されている。
入園は無料だが、公園内部にある日本民家集落博物館など一部の施設と、駐車場は有料である。駐車場は4か所設けられているが、多客期には敷地内に臨時の駐車スペースが増設されることがある。
歴史
- 1928年(昭和3年) 大阪府が竹林、溜池の点在していた土地を買収、造園。
- 1950年(昭和25年)から1955年(昭和30年)までは競輪場(豊中競輪場)が設置されていた。しかし立地的問題から廃止され、その跡地は陸上競技場に。
- 1983年(昭和58年)9-10月 第一回全国都市緑化フェアが当公園で開催。皇太子明仁親王行啓(10月7日)。
- 1992年(平成4年)4月23日 皇太子徳仁親王、音楽の森などに行啓。
主な施設
- 服部緑地都市緑化植物園
- 日本民家集落博物館
- 乗馬センター
- 服部緑地陸上競技場
- 服部緑地野外音楽堂
- テニスコート
- オリエンテーリングパーマネントコース
- 大阪府服部緑地ユースホステル
- 服部緑地ウォーターランド
- ビュッフェスタイルUK
- バーベキュー広場
- Hattori Ryokuchi circular flower bed.jpg
円形花壇
- Hattori Ryokuchi the japanese private house village museum 02.jpg
日本民家集落博物館
- Hattori Ryokuchi field music hall.jpg
野外音楽堂
周辺
交通アクセス
- 緑地の東端まで約200m。駅名にある「緑地」はこの服部緑地を指しており、その名の通り鉄道における玄関口となっている。
- 阪急宝塚線豊中駅・4番のりばから64系統(平日)・91系統(土曜日・休日)に乗車。土曜日・休日は本数が少ないため、注意が必要。
- 阪急宝塚線には、豊中駅の他に服部天神駅があり、最寄駅と誤解されることがある。
- 実際には隣接する曽根駅の方がわずかに緑地の中心部に近いが、それでも約1.5kmの距離がある。
- かつては阪急バスが曽根駅と緑地の西端(服部緑地停留所)を結ぶ路線(40系統)を運行していたが廃止され、現在の連絡手段は基本的に徒歩のみとなっている。
- なお、服部緑地停留所があった場所には、現在もロータリーやバスベイの痕跡が残っている。
大阪四大緑地
関連項目
- 探偵!ナイトスクープ - 番組内で、緑地内の溜池に生息するドブガイ(「巨大シジミ」として持ち込まれた)を料理学校教授である林繁和が調理した。
- 豊中市立緑地小学校 - 校名が服部緑地に因む。緑地の西側に位置する。
- 豊中市立寺内小学校 - 豊中市立緑地小学校とともに、校区に含まれる公立小学校。