埠頭

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ファイル:Metung-Wharf-Pano,-Vic.jpg
オーストラリア、ヴィクトリア州、ギッブランド湖のヨットハーバー

埠頭(ふとう)は港湾において船舶の乗客を乗降させたり、貨物荷役が行われる領域である。「埠」が常用漢字に入っていない字であるため、ふ頭と表記されることも多い。

埠頭には、船舶が接岸する岸壁・物揚場(係留施設)、それらの上面であるエプロンや貨物を荷役するガントリークレーン(荷役施設)、荷さばきを行う上屋(荷さばき施設)、貨物などを仮置きする野積場(保管施設)、貨物運送などのための港湾道路、乗客が乗降するフェリーターミナル(旅客施設)などが含まれ、これらを総称して埠頭という。また、波止場(はとば)とも呼ばれる。

コンテナ埠頭

コンテナ船用の埠頭は特にコンテナ埠頭(コンテナターミナル)と呼ばれる。日本では五大港(東京港横浜港名古屋港大阪港神戸港)を初めとする大規模・中規模港湾に存在する。多数のコンテナを蔵置できるコンテナヤード、コンテナを迅速にコンテナ船に積み下ろしできるガントリークレーンなどの施設を有し、現代の港湾で最も重要な機能となっており、港湾におけるコンテナ取り扱い個数は、各国の経済力・国力を測る指標のひとつに挙げられている。

フェリー埠頭

フェリー専用の埠頭は特にフェリー埠頭と呼ばれる。日本では函館港苫小牧港小樽港室蘭港青森港仙台港両津港東京港名古屋港大阪港神戸港高松港土庄港北九州港などに代表的なフェリー埠頭がある。ただし、フェリー埠頭はあっても、積極的にはあまりこの語を使用しない港もある。

関連項目

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