日本国際賞
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日本国際賞(にほんこくさいしょう、Japan Prize)とは、「科学技術において、独創的・飛躍的な成果を挙げ、科学技術の進歩に大きく寄与し、人類の平和と繁栄に著しく貢献した」人物に対して、国際科学技術財団が授与する賞である。
受賞対象分野は幅広い科学技術分野にわたり、いずれの受賞者も世界的に有名な科学技術者である。なお、受賞対象分野は1年に2つの分野である。受賞者には、賞状、賞牌、賞金5000万円が贈られる。また、受賞者は生存者のみに限られる。
日本にもノーベル賞に匹敵するような賞が必要だとして、1981年に構想が立てられた。1983年に政府内で閣議決定された後、1985年に第1回の授与式が国立劇場で行われた。なお、授与式は天皇・皇后、内閣総理大臣、衆参両院議長、最高裁判所長官らが出席する。
受賞者
- 2014年 - 末松安晴、デビッド・アリス
- 2013年 - グラント・ウイルソン、ジャン・フレシィエ、ジョン・フレデリック・グラッスル
- 2012年 - 佐川眞人、ジャネット・ラウリー、ブライアン・ドラッカー、ニコラス・ライドン
- 2011年 - ケン・トンプソン、デニス・リッチー、岸本忠三、平野俊夫
- 2010年 - 岩崎俊一、ピーター・ヴィトーセク
- 2009年 - デニス・メドウズ、デビット・クール
- 2008年 - ヴィントン・サーフ、ロバート・カーン、ビクター・マキューズィック
- 2007年 - アルベール・フェール(2007年ノーベル物理学賞)、ペーター・グリューンベルク(2007年ノーベル物理学賞)、ピーター・アシュトン
- 2006年 - ジョン・ホートン、遠藤章
- 2005年 - 長尾真、竹市雅俊、エルキ・ルースラーティ
- 2004年 - 本多健一、藤嶋昭、キース・セインズベリー、ジョン・ロートン
- 2003年 - ブノワ・マンデルブロ、ジェームズ・ヨーク、小川誠二
- 2002年 - ティム・バーナーズ=リー、アン・マクラーレン、アンジェイ・タルコフスキー
- 2001年 - ジョン・グッドイナフ、ティモシー・パーソンズ
- 2000年 - イアン・マクハーグ、石坂公成
- 1999年 - W・ウェスレィ・ピーターソン、ジャック・ストロミンジャー、ドン・ワイリー
- 1998年 - 江崎玲於奈(1973年ノーベル物理学賞)、ジョゼフ・シェル、マルク・ファン・モンタギュー
- 1997年 - 杉村隆、ブルース・エイムス、ジョセフ・エンゲルバーガー、吉川弘之
- 1996年 - チャールズ・カオ(高錕, 2009年ノーベル物理学賞)、伊藤正男
- 1995年 - ニック・ホロニアック、エドワード・ニプリング
- 1994年 - ウイリアム・ピカリング、アーヴィド・カールソン(2000年ノーベル生理学・医学賞)
- 1993年 - フランク・プレス、キャリー・マリス(1993年ノーベル化学賞)
- 1992年 - ゲルハルト・エルトル(2007年ノーベル化学賞)、アーネスト・ポルジ
- 1991年 - ジャック=ルイ・リオン、ジョン・ワイルド
- 1990年 - マービン・ミンスキー、ウィリアム・モーガン、ダン・マッケンジー、グザヴィエ・ル・ピション
- 1989年 - フランク・ローランド(1995年ノーベル化学賞)、E.J.・コーリー(1990年ノーベル化学賞)
- 1988年 - ジョルジュ・バンドリエス、ドナルド・ヘンダーソン、蟻田功、フランク・フェナー、リュック・モンタニエ(2007年ノーベル生理学・医学賞)、ロバート・ギャロ
- 1987年 - ヘンリー・ビーチェル、グルデブ・クッシュ、セオドア・メイマン
- 1986年 - デビッド・ターンブル、ウィレム・コルフ
- 1985年 - ジョン・ピアス、エフライム・カツィール