フレキシティ・スウィフト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年5月6日 (火) 14:06時点における118.108.158.216 (トーク)による版
フレキシティ・スウィフト (Flexity Swift) は、ボンバルディア・トランスポーテーションが製造する「フレキシティ」シリーズに属する路面電車用車両であり、高速性能を重視している。ドイツのシュタットバーン、北米のライトレールなどにも用いられる。類似車両としてはアルストムのシタディス500、シーメンスのS70/アヴァント、近畿車輛の70%超低床LRV(特に名称無し) がある。
概要
基本となるのは3台車3車体連接の70%低床車で、多くの都市はこのタイプを採用している。中間の車体が極端に短く (1.4m)、中間の付随台車上に収まっており、ロングシートが片側2人分ずつ配置されている。前後の車体は14m程度で、両開き扉を片側2箇所ずつに設置している。
諸元
以下の諸元は過去の実績に基づく標準的な数値。
- 車体幅:2,650mm
- 全長:28,400–29,700mm
- 床面高さ:400mm(低床部)、590m(高床部)、350mm(ドア付近)
- 最高速度:80–100km/h
- 最小通過可能横曲線半径:25m
- 最急通過可能勾配:50–60‰
導入都市
都市 | 国 | 運行者 | 形式 | 投入開始 | 編成数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ケルン | ドイツ | ケルンLRT | K4000 | 1995年 | 124 | |
K4500 | 2005年 | 69(受注数) | K4000の増備車で、中間車体が2.6mとなり、前後の車体はやや短くなった。 | |||
K5000 | 2000年 | 59 | シュタットバーン用の高床車で、床面高さは980mm。 | |||
ボン | ドイツ | ボンLRT | 2003年 | 15 | ケルンのK5000と同一仕様の車両。 | |
ロンドン(クロイドン) | イギリス | トラムリンク | 2000年 | 24 | ||
ミネアポリス | アメリカ合衆国 | 2004年 | 24 | 耐寒耐雪仕様で、-37℃の環境で運行可能。 | ||
ロッテルダム | オランダ | 5300 | 63 | メトロ用の第三軌条集電 (750V)、高床車両。2車体連接で各車体に片側3扉を設ける。シートは一方向固定のクロスシート。 | ||
5400 | 18 | スネルトラム用で、750V第三軌条集電・600Vパンタグラフ集電に対応した車両。 | ||||
ストックホルム | スウェーデン | 2002年 | 22 | |||
イスタンブル | トルコ | 2001年受注 | 55 |