新史太閤記
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テンプレート:Portal 『新史 太閤記』(しんし たいこうき)は、司馬遼太郎の長編小説。
1968年に新潮社で、前後編2巻が出版。現在は、新装改版された新潮文庫上下巻と、単行本全1巻で重版している。『司馬遼太郎全集 17巻』(文藝春秋)にもある。
1973年のNHK大河ドラマ『国盗り物語』では、原作の一部となった。
概要
木下藤吉郎(のちの羽柴秀吉、豊臣秀吉)を主人公にした小説で、秀吉が尾張国中村を飛び出し、各地を放浪し、織田信長に仕え出世していく展開になっている。通常の『太閤記』を踏襲しつつ、司馬史観と言われる独自の視点で秀吉の人間的魅力を描いていると評価される。
徳川家康との講和で筆を置き、秀吉の晩年には、ほとんど触れていない。晩年と没する前後は、『関ヶ原』の前半で描かれている。
秀吉の人間的魅力を評して「人誑し」と呼ぶ箇所が頻出するが、この点は、明治・大正の言論人山路愛山の『豊太閤』(現行では「豊臣秀吉」岩波文庫全2巻)の影響を強く受けている。