鳥取県立米子南高等学校
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鳥取県立米子南高等学校(とっとりけんりつ よなごみなみこうとうがっこう, Tottori Prefectural Yonago Minami High School)は、鳥取県米子市長砂町にある県立高等学校。
概要
- 設置課程・学科
- 全日制課程 2学科
- ビジネス情報科(商業)- 4分野(会計分野・情報ビジネス分野・情報システム分野・マーケティング分野)
- 生活文化科(家庭)- 2コース(環境文化コース・調理コース(卒業時に調理師免許受験資格取得))
歴史
- 実業学校時代
- 1927年(昭和2年)3月 - 「鳥取県立蚕業学校」が創立される。
- 1928年(昭和3年)4月1日 - 商業科を併設し、「鳥取県立米子商蚕学校」に改称。元・西伯郡役所跡に仮校舎を設置。
- 1929年(昭和4年)10月23日 - 校舎が完成し、移転を完了。開校式を挙行し、この日を開校記念日と制定。
- 1931年(昭和6年)3月31日 - 校歌を制定。
- 1941年(昭和16年)4月1日 - 蚕業科を「農蚕科」に改称。
- 1944年(昭和19年)3月12日 - 教育ニ関スル戦時非常措置方策により、校名を「鳥取県立米子農工学校」に改称。商業科が工業科に転換される。
- 1946年(昭和21年)4月1日 - 前年の終戦により、「鳥取県立米子農商高等学校」に改称。商業科の募集を再開。
- 1947年(昭和22年)4月1日 - 学制改革(六・三制の実施、新制中学校の発足)
- 農商学校の生徒募集を停止。
- 新制中学校を併設し(鳥取県立米子農商学校併設中学校、以下・併設中学校)、農商(農工)学校の1・2年修了者を新制中学校2・3年生として収容。
- 併設中学校はあくまで経過措置として暫定的に設置されたため、新たに生徒募集は行われず、在校生が2・3年生のみの中学校であった。
- 農商(農工)学校3・4年生はそのまま農商学校に在籍し、その4・5年生となった(4年修了時点で卒業することもできた)。
- 新制実業高等学校
- 1948年(昭和23年)4月1日 - 学制改革(六・三・三制の実施、新制高等学校の発足)
- 農商学校が廃止され、新制高等学校「鳥取県立米子実業高等学校」が発足。
- 農商学校卒業生(5年修了者)を新制高校3年生、農商学校4年修了者を新制高校2年生、併設中学校卒業生(3年修了者)を新制高校1年生として収容。
- 併設中学校は新制高校に継承され(名称:鳥取県立米子実業高等学校併設中学校)、在校生が1946年(昭和21年)に農商学校へ最後に入学した3年生のみとなる。
- 農商学校が廃止され、新制高等学校「鳥取県立米子実業高等学校」が発足。
- 1949年(昭和24年)
- 3月31日 - 併設中学校が廃止される(旧制4・5年から新制3年への修業年限の移行が完了)。
- 4月1日 - 高校三原則に基づく鳥取県内公立高等学校の再編が行われる。
- 鳥取県立高校3校(米子第一高等学校・米子実業高等学校・法勝寺実業高等学校)が統合され、総合制高等学校「鳥取県立米子東高等学校」が発足。
- 旧・米子第一の校舎を「勝田校舎」、旧・米子実業の校舎を「長砂校舎」、旧・法勝寺実業の校舎を「法勝寺校舎」として使用(3校舎体制)。
- 1950年(昭和25年)4月1日 - 女子実業別科(修業年限1年)を新設。
- 1953年(昭和28年)
- 1956年(昭和31年)1月1日 - 女子実業別科の募集を停止。
- 1959年(昭和34年)4月1日 - 余子校舎を「境港分校」に改称。
- 1961年(昭和36年)4月1日 - 農業科農蚕課程(2学級)を「農業科(1学級)」と「農芸化学科(1学級)」に改編。
- 1963年(昭和38年)4月1日 - 境港分校の農業科の募集を停止し、全日制課程商業科(1学級)を新設。
- 1967年(昭和42年)6月14日 - 火災により校舎を焼失。
- 1968年(昭和43年)3月25日 - 鉄筋コンクリート造3階建ての南棟校舎(第1期工事)が完成。
- 1969年(昭和44年)3月25日 - 鉄筋コンクリート造3階建ての北棟校舎(第2期工事)と渡り廊下が完成。
- 1970年(昭和45年)
- 1971年(昭和46年)4月30日 - 同窓会館「水陵会館」・北体育館が完成。
- 1973年(昭和48年)
- 1975年(昭和50年)4月1日 - 事務科を「情報処理科」に改称。
- 1977年(昭和52年)10月1日 - 食堂が完成。
- 1979年(昭和54年)3月31日 - 境港分校を廃止。
- 1984年(昭和59年)
- 1988年(昭和63年)
- 1989年(平成元年)3月31日 - 創立60周年を記念して前庭を整備。
- 1992年(平成4年)4月1日 - 学科改編により、流通経済科・会計情報科・情報システム科の3科を設置。推薦入試を導入。
- 1999年(平成11年)
- 2000年(平成12年)10月19日 - プールが完成。
- 2001年(平成13年)4月1日 - 鳥取県立淀江産業技術高等学校[2]と統合され、「鳥取県立米子南高等学校」と改称(再)。
- 商業に関する3学科を流通会計科、情報処理科、社会科学科に改編。
- 鳥取県立米子西高等学校より家庭に関する学科が移管され、生活文化科(環境文化コース・調理コース)を新設。
- 本校舎(旧米子南商業)、淀江校舎(旧淀江産業技術)を設置。
- 2003年(平成15年)
- 3月31日 - 鳥取県立淀江産業技術高等学校の廃止に伴い、その校舎も廃止される。
- 7月18日 - 鳥取県版環境管理システムII種2001(TEAS)に認定される。
- 2004年(平成16年)7月31日 - 新体育館が完成。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 流通会計科を「会計ビジネス科」に、情報処理科を「情報ビジネス科」と「情報システム科」に改編。
- 2009年(平成21年)4月1日 - 商業に関する4学科(会計ビジネス科・情報ビジネス科・情報システム科・社会科学科)を「ビジネス情報科」1学科に統合。
部活動
- 運動部
- 硬式野球部が強く甲子園にも出場しており、星野仙一の甲子園出場を打ち破ったことで知られている。
- 女子バスケットボール部は2013年の全国選抜大会(ウインターカップ2013)に初出場している。
著名な出身者
- 安田貞栄(政治家・元境港市長)
- 岩宮武二(写真家、野球選手。元南海)
- 岡本喜八(映画監督)
- 赤井勝利(野球選手。元広島)
- 歳岡孝士(俳優、脚本家)
- 松本若菜(女優)
- 小夏(歌手)
- 猪崎かずみ(女子プロボクサー)
- 川中香緒里(アーチェリー選手。2012年ロンドン五輪アーチェリー女子団体銅メダリスト)
脚注