出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2013年3月9日 (土) 21:34時点におけるAddbot (トーク)による版 (ボット: 言語間リンク 19 件をウィキデータ上の d:q224334 に転記)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

(つみ)とは、規範倫理に反する行為をさす。

  • 法律用語としての罪
    • 「犯罪」と同義。→犯罪を参照。
  • 宗教用語としての罪
    • 罪の語源や各宗教におけるとらえ方は宗教における罪を参照。
    • 神道用語としての罪
      • 延喜式』に収録される神道における罪の観念。なお、神道における罪は「原罪」ではなく、「祓・禊」によって濯がれると考えられていた。→天つ罪・国つ罪を参照。
    • 仏教用語としての罪
      • 身・口・意の三業によってつくられる罪。→を参照。
    • キリスト教用語としての罪
      • アダムとイブエデンの園で犯した罪が人間の本性を損ねたため、以来人間は神の助けなしには克服し得ない罪への傾きを持つことになったという思想。→原罪を参照。
      • ラテン語sin(英:sin)を邦訳した語。新約聖書の「ローマの信徒への手紙」第1章終わり近くに、人類の罪が列挙されている[1]天法に違反するような行い(大罪七つの大罪を参照)。
  • 日本史用語としての罪
    • 上代までは日本語には「罪」と「刑」の明確な語義上の区別が存在せず(古訓ではともに「ツミ」と読んだ)、行為と結果という因果律で結び付けられた一つの事象と捉えられていたため、どちらも今日の「犯罪」及び「刑罰」と同意味に扱われた。このため上代においては神道上の「犯罪」に相応する「天つ罪・国つ罪」と「刑罰」に相応する「祓・禊」が分離不可能な一連の出来事として捉えられ、律令法における死刑を「死罪」(=死によって報われるに相当する犯罪)と呼ぶことが行われていた。この2語の語義が完全に分離したのは平安時代以後といわれる。→刑罰を参照。
  • 人の心が罪と感じるもの。→罪悪感を参照。

脚注

  1. 聖書、新共同訳、日本聖書協会、1999年

テンプレート:Dmboxbg:Грях (пояснение)