坂本駅 (熊本県)
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坂本駅(さかもとえき)は、熊本県八代市坂本町坂本松崎にある、九州旅客鉄道(JR九州)肥薩線の駅である。
旧・坂本村の中心地に位置する。特急「九州横断特急」・「くまがわ」が停車する。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。かつては2面3線のホームと通過線を有しており、上りホームにはD51の停止位置目標表記や貨物ホーム跡が残る。互いのホームは構内踏切で連絡している。
木造の古い駅舎を持つ。1986年11月以降は簡易委託駅となっていたが、2008年11月頃に完全無人化された。
利用状況
昭和35年5月の1日平均乗降客数は約3000人で8割が製紙工場関係者だった。貨物は月12000トン。熊鉄管内81駅のうち旅客16番目、貨物の発送は10番目であった。
1日平均乗車人員及び乗降人員は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
1日平均 乗降人員 |
---|---|---|
2000年 | 154 | 311 |
2001年 | 135 | 270 |
2002年 | 138 | 274 |
2003年 | 132 | 261 |
2004年 | 135 | 276 |
2005年 | 98 | 193 |
2006年 | 91 | 184 |
2007年 | 82 | 161 |
2008年 | 78 | 159 |
2009年 | 67 | 140 |
2010年 | 55 | 113 |
2011年 | 45 | 92 |
駅周辺
- 熊本県道158号中津道八代線
- 八代市 坂本支所(旧・坂本村役場)
- 坂本郵便局
- 熊本県営荒瀬ダム(解体検討中)
- くま川ワイワイパーク(西日本製紙工場跡) - 当駅より工場まで専用線が伸びていた。
- 西日本製紙深水発電所(水力) - 大正10年竣工昭和63年廃止。平成20年に修復工事がされて産業遺産として保存。当駅と段駅の間にある(車窓から一瞬煉瓦造りの建物が見える)。
以下は球磨川の対岸にある。
- 八代市立坂本中学校
- 八代市立八竜小学校
- 国道219号
バス路線
坂本駅前 - 駅前すぐにある
坂本病院前 - 駅前の道を右へ約300mのところにある
- 産交バス
- 八代市役所前(中谷橋・八代駅経由)
- 坂本駅前
歴史
- 1908年(明治41年)6月1日 - 帝国鉄道庁が開設。
- 1952年(昭和27年) - 当駅と十条製紙坂本工場を結ぶ1055mの専用線が開通。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 電子閉塞装置導入により職員無配置化・簡易委託駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
- 2007年(平成19年)11月30日 - 南九州近代化産業遺産群の物資輸送関連遺産の1つとして選ばれる。
- 2008年(平成20年)11月 - 簡易委託を廃止し、完全無人化。
隣の駅
※特急「くまがわ」「九州横断特急」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。
参考文献
- 熊本産業遺産研究会編『肥薩線の近代化遺産』弦書房、2009年、58 - 69頁