PFリング

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テンプレート:出典の明記 PFリングファトン・ファクトリーテンプレート:Lang-en-short)は、高エネルギー加速器研究機構の実験施設。1982年に初めて放射光を発生して以来、1987年1997年2005年に3度の大規模な改造を行うなどした加速器

国内外からの評価は高く、初めて放射光を発生して2012年で30周年となる現在でもなお、改良や改造が行われ、世界でも最先端の実験が行われている放射光施設である。

2009年2月現在、SPring-8同様、Top-upモードと呼ばれる運転モードで連続入射による運用が一部行われている。

Top-upモード運転により、ほぼ一定の強度のビームを供給することができるようになった(これまでは、入射後時間とともにビーム強度は減衰していた)。

光源加速器で光速近くの速さでまっすぐ飛ぶ電子を偏向電磁石で少しずつ進路を曲げ、円形の電子軌道を作ると、進路が曲げられたところから接線方向に放射光が発生される。 このように発生した光はエネルギーが高く、波長が短いため通常の顕微鏡でも見えないちっさい物質や細胞内のタンパク質などの分子を見たり、発生した光はパルス状の為、物質が刻々と変化する様子をストロボ写真の様に捉えることができる数百ピコ秒という速い反応を見ることができる(1ピコは一兆分の一秒 光が真空中0.3mm進む時間)


PFリングの性能

  • エネルギー 0.75~3GeV (通常は2.5GeVで運転)
  • 偏向電磁石の数 28
  • 挿入光源の数 10
  • ビームラインの数 22(各ビームラインに1つから4つの実験ステーションが存在)


関連項目

外部リンク

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