浜村温泉
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浜村温泉(はまむらおんせん)は、鳥取県鳥取市(旧国因幡国)にある温泉。
泉質
- ナトリウム・カルシウム - 塩化物・硫酸塩泉
温泉街
駅前に温泉街が広がる。旅館1軒、コテージ・民宿は2軒が存在する。日本海にも近い立地である。そのため、夏場の海水浴シーズンには非常に賑わう。
足湯は3箇所存在する。(ゆうゆう健康館けたか・浜村駅前など)
日帰り入浴施設は「浜村温泉館気多の湯」、温泉を利用した健康増進施設として「ゆうゆう健康館けたか」が存在する。また、共同浴場として、新泉会と呼ばれる会が運営する「新泉の湯」が存在するが、平成11年より会員専用になり外来者は利用できない。
また、この浜村温泉は貝殻節発祥の地としても知られる。貝殻節は当時盛んだった帆立貝(板谷貝のこと)漁の苦労を忘れるため、自虐的な歌詞で気分を高揚させた作業唄であり、脈々と歌い継がれ、今日では一部の旅館で実演されることがある。この板谷貝は今でも浜村温泉の名物の一つとなっている。
浜村温泉の湯を鳥取市の日本海新聞「けんこうらんど」までタンクローリーで運んでいるため浜村温泉ではない所でも浜村の湯に入ることが出来る。
歴史
1882年(明治15年)、道路建設の際に発見された。すぐ近くには室町時代の開湯と伝わる勝見温泉が存在しているが、鉄道の開通などにより、浜村温泉の方の発展が進んだ。温泉湧出量は山陰屈指といわれる。
小泉八雲の『知られざる日本の面影』にもこの温泉についての記述があり、「小さな美しい村」と書かれている。また『知られざる日本の面影』に所載されている『鳥取のふとんの話』は、浜村温泉に伝わる古い昔話を再話したものともいわれている。
名所・施設・祭事
- 浜村海岸
- 勝見温泉(浜村温泉の発展に伴い衰退した温泉、現在では共同浴場のみ存在している)
- 魚見台、龍見台
- 浜村温泉館気多の湯 - 鷲峰山を一望できる露天風呂、貸切露天風呂等の施設あり
- 文芸の小径 - 作家田中古代子を記念した通り
- 貝がら母子観音
- 薬師堂
- 浜村砂丘公園
- 勝山城跡(観音山)
- ゆうゆう健康館けたか - 足湯や温水プール、トレーニング室などの施設
- 気高町観光センター(浜村温泉観光案内所)
- 旭国際浜村温泉ゴルフ倶楽部
- 貝がら節祭り - 8月第1金土開催(水上花火大会は前日)
- 百手の神事 - 4月第4日曜開催、鳥取県指定無形民俗文化財
- 宝木菖蒲綱引 - 6月第2日曜午後開催
- 酒津とんどう - 1月14 - 15日開催、鳥取県指定無形民俗文化財