秋田南バイパス
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秋田南バイパス(あきたみなみバイパス)は、秋田県秋田市の海沿いを通る国道7号のバイパス路線。
概要
秋田市の公募により、はまなすロードの愛称[1]を持つ。
秋田市茨島交差点の渋滞緩和を目的として、秋田市浜田字境川(浜田境川交差点) - 秋田市八橋戌川原(臨海十字路)を結ぶ。全線暫定2車線での共用であるが、秋田市下浜地区から、秋田市中心部や秋田北バイパスへの短絡ルートであり、交通量も非常に多い。特に、平日朝のラッシュ時には浜田こ道橋交差点から南浜交差点にかけて下り線が激しく混雑するほか、行楽シーズンには駐車帯「はまなす広場」から下浜駅前付近にかけて上り線に渋滞が見られる。
このように、渋滞緩和が目的の道路ではあるが、新たな渋滞が問題となっており、2009年度から、秋田市新屋町字北愛宕町(浜田こ道橋交差点付近) - 秋田市新屋町字三ツ小屋(南浜交差点付近)間(延長2.2km)において、4車線化工事が進められている。この4車線化工事が完成すると、臨海大橋以南の交差点は、起点の浜田境川交差点を含めてすべてランプで接続することになる。
また、当バイパスの南端に接続する形で、国道7号下浜道路の建設も決まっており、事業が進められている。
路線データ
- 起点:秋田市浜田境川
- 終点:秋田市八橋戌川原
- 総延長:8.5km
- 標準幅員(暫定幅員):30m (15m)
- 道路規格:第3種第1級
- 車線数:4車線(現在は全線暫定2車線で供用)
- 設計速度:80km/h(現在は臨海大橋 - 臨海十字路のみ50km/h、それ以外は全線60km/hにて共用)
沿革
- 1975年10月21日 都市計画決定
- 1975年度 事業着手
- 1980年度 用地着手
- 1981年度 工事着手
- 1986年7月18日 新屋こ道橋交差点 - 南浜交差点(雄物大橋部分のみ) 開通
- 1986年10月24日 浜田こ道橋交差点 - 新屋こ道橋交差点 開通
- 1990年12月12日 浜田境川交差点 - 浜田こ道橋交差点 開通
- 2003年3月15日 南浜交差点 - 臨海十字路 全線供用開始(暫定2車線)
- 2015年度 浜田こ道橋付近 - 南浜交差点付近 4車線化(予定)[2]
交差点
歩行者専用道路・通路ならびに国土交通省施設への流入部を除く交差点は下記のみ
- 浜田境川(側道・平面交差の組み合わせ) : 国道7号旧道である秋田県道56号秋田天王線とは側道で合流または流出するが、これに市道が平面で接続している
- 浜田こ道橋(ランプ) : 秋田県道65号寺内新屋雄和線と接続
- 新屋こ道橋(平面・ランプの組み合わせ)
- 南浜(ランプ) : 秋田県道65号と接続
- 山王臨海十字路(平面交差) : 国道13号、秋田県道26号秋田停車場線(通称・山王大通り)と接続
このほかに、山王臨海十字路の酒田方すぐに交差点1か所がある。
接続する道路
- 秋田県道56号秋田天王線(浜田境川交差点、旧国道7号)
- 秋田県道65号寺内新屋雄和線(南浜交差点、浜田こ道橋交差点)
- 国道13号(秋田北バイパス、臨海十字路)
- 秋田県道26号秋田停車場線(臨海十字路)
主なトンネルと橋
その他
- 当路線の工事中に、臨海大橋付近においてサギ類の営巣地が発見されたため、繁殖期の工事休止など、サギ類の生育環境に最大限配慮しながら工事が行われた。
- 年間を通して風が強い当地の気象状況から、風車を設置して発電することにより、臨海大橋の路面に通電しての凍結防止(冬期間)や照明、および勝平はまなすトンネル内の照明などに活用されている。この風車は地元秋田市の小学生から愛称を公募し、「たいよう」と名付けられた[3]。
参考文献
- 国土交通省 東北地方整備局 秋田河川国道事務所「秋田南バイパス」、2011年3月26日閲覧。
脚注
関連項目
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- ↑ テンプレート:PDFlink - 平成23年2月時点における平成23年度直轄事業の事業計画等について(平成23年2月9日通知) - 国土交通省 東北地方整備局
- ↑ テンプレート:Cite web