「稲村ジェーン」の版間の差分
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2014年8月15日 (金) 11:05時点における最新版
テンプレート:出典の明記 テンプレート:Infobox Film 『稲村ジェーン』(いなむらジェーン、Inamura Jane)は、1990年公開の日本映画。
日本のロックバンド、サザンオールスターズの中心メンバーとして活動している桑田佳祐の初監督作品。
概要
昭和40年、湘南鎌倉市の稲村ヶ崎を舞台に、20年に一度の台風によってもたらされるという伝説のビッグウェーブ、〈ジェーン〉を待つサーファーたちそれぞれのドラマを描く青春物語。
音楽界で成功した桑田の映画、ということもあって前評判は高く1990年度の日本映画配給収入年間ランキング4位、累計配収額は18億3000万円(社団法人日本映画製作者連盟の調べによる)、観客動員数350万人を記録し、東京・有楽町マリオンの映画館、日劇東宝(現・TOHOシネマズ日劇)の観客動員数を更新するなど、興行的には成功した作品であるが、期待が高かっただけに映画としての内容については批評家からは酷評されてしまった。DVD未発売(2014年現在)。
この映画を観たビートたけしは自身の映画批評本『仁義なき映画論』にて最初の文章では「半分もみないうちに逃げ出したくなっちゃって、こんなに長く感じた映画は初めてだね」「この映画は音楽だけ」とボロクソに述べているが、「オレは非難しているんじゃない。誤解しないように。」と述べていたり「音楽映画なのに邪魔なセリフがありすぎて音楽を殺している。」「音楽と絵でやったほうがインパクトの強いものになる。」「テレビのスポットの『稲村ジェーン』は見事なもの」などとも評価もしている。しかし、最初の酷評の文章だけしか読んでいなかった桑田は「つまらないというのは感性が足りないから。武さんは若者の気持ちが分かっていない」と述べている。ただし、桑田自身は芸人としてのたけしを賞賛しており、たけしもミュージシャンとしての桑田を賞賛している。
あらすじ
キャスト
- ヒロシ:加勢大周 (第3回石原裕次郎新人賞受賞)
- マサシ:金山一彦
- カッチャン:的場浩司
- 波子:清水美砂
- サトル:尾美としのり
- ハルジ:古本新之輔
- 床屋主人:泉谷しげる
- 米軍将校:TOMMY SNYDER
- 金目鯛船船長:PANTA
- ビーナスのマスター:伊武雅刀
- 黒メガネ:下元史朗
- 夜明けのおばちゃん:伊佐山ひろ子
- サトルのガールフレンド:設楽りさ子
- サトルの遊び仲間:高良隆志
- サトルの遊び仲間:塩谷庄吾
- 受付の看護婦:原由子
- 退院する患者:小泉今日子
- 金老人:伊東四朗
- 骨董屋主人:草刈正雄
スタッフ
- 監督:桑田佳祐
- 製作:山本久 / 出口孝臣 / 横山元一 / 岩田廣之
- 製作総指揮:大里洋吉 / 高山登
- プロデューサー:森重晃
- 脚本:康珍化
- 撮影:猪瀬雅久
- 音楽:桑田佳祐
- 主題曲:サザンオールスターズ
- 振付:南流石
- 美術:細石照美
- 編集:鈴木歓(J・K・S)
- 録音:山田均
- スチル:原田大三郎
- 助監督:伊藤聡
- 照明:丸山文雄
- 製作プロダクション:アミューズ・シネマ・シティ
サウンド
- 主題歌「真夏の果実」
- 作詞:桑田佳祐
- 作曲:桑田佳祐
- 編曲:サザンオールスターズ / 小林武史
- 歌:サザンオールスターズ
- 挿入歌「忘れられたBig Wave」
- 作詞:桑田佳祐
- 作曲:桑田佳祐
- 編曲:サザンオールスターズ / 小林武史
- 歌:サザンオールスターズ
- 挿入歌「希望の轍」
- 作詞:桑田佳祐
- 作曲:桑田佳祐
- 編曲:桑田佳祐 / 小林武史
- 歌:稲村オーケストラ
- 他、数曲。
その他
- 同映画のサントラ盤CD『稲村ジェーン』(サザンオールスターズ&オールスターズ)が1990年9月1日にビクター音楽産業(現:ビクターエンタテインメント)から発売され、映画のサントラ作品としては異例の日本国内のみでのミリオンセラーを記録した。
- 同アルバムには、主題歌の「真夏の果実」、全スペイン語詞の「稲村ジェーン」「愛は花のように(Ole!)」、サザンのコンサートでの定番曲「希望の轍」、サザンの公式発表曲では唯一のア・カペラ曲「忘れられたBIG WAVE」などが収録され、「愛して愛して愛しちゃったのよ」は後に「原由子&稲村オーケストラ」名義でシングルカットされた。
- 静岡県松崎町にてロケが行われた(骨董屋など)。その他、由比ガ浜などでも撮影された。
- この映画は本来、上映時間は2時間40分だったが、それでは公開出来ないという事で40分をカットして2時間作品になったという。もし、このカットがなければ現在とは違った評価になっていたとも言われている。
- 『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)では、「稲村巨ジェーン」というパロディコーナーが放送された。
受賞歴
- 第8回ゴールデングロス賞優秀銀賞