「ポッカコーヒー」の版間の差分

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2014年8月24日 (日) 23:44時点における最新版

ポッカコーヒーは、ポッカサッポロフード&ビバレッジから発売されている缶コーヒーである。

歴史

1972年に当時のポッカレモンより発売開始。既に上島珈琲などから缶コーヒーは発売されていたが、コーヒー飲料規格における「コーヒー」(100g中にコーヒー生豆成分5g以上含有)としては初の缶コーヒーであった。翌1973年に冷温兼用の自動販売機を三共電器(現サンデン)と共同開発し、商品自体も連続加温販売に耐えうるように改良された。

また、1976年ごろに820グラム入りの家庭用大型缶(フルーツ缶詰大)「ポッカアイスコーヒー」が発売された。当時のポッカ社の関係者によれば「お客様からもっと大きめの容量の入るものがほしいというニーズと、冷蔵庫の大型化で、大きな缶詰が入るようになったという時代がマッチした」と話している[1]

  1. まぼろしチャンネル・「まぼろし食料品店第23回・アイスコーヒーって誰が発明したの?の巻」(串間務)

2013年9月にロング缶の「Mコーヒー」、沖縄限定品の「ブレンド沖縄」を除く缶製品をリニューアルした際、缶胴の厚さを薄肉化したことで缶重量を約10%軽量化し、缶の外側にフィルムを張るグラビアラミネート缶と比較してCO2排出量をさらに約3%削減できる「ECOビード缶」を導入した。

2014年3月には北海道日本ハムファイターズとのタイアップによる「ファイターズ缶」を北海道限定で発売。「微糖」と「無糖ブラック」の2種類をラインナップする。

ポッカコーヒーオリジナルの缶に描かれている男性の顔は、ポッカコーヒーの代名詞ともいえる存在だが、缶の絵柄に男性に顔が登場したのは発売開始の翌年(1973年)である。ポッカによれば、この男性のモデルはいないとのこと。(『がっちりマンデー!!』2007年8月26日放送分より)

パッケージの顔自体も年々変化があり、時代の恰好に合わせ、長かったもみ上げをカットし、徐々にあっさりめの顔つきに。2006年のリニューアルで従来よりかなり小さいものになり、2009年にはパッケージのレイアウトも変更され、境界線が中央からかなり下になっている。

商品ラインナップ(2014年3月現在)

現在発売されている製品は全て香料不使用である。

ポッカコーヒー オリジナル
原材料は牛乳砂糖コーヒー乳化剤の4つのみと非常にシンプルな組み合わせとしており、発売から40年を超えるロングセラーとなっている「ポッカコーヒー」の基幹製品。当初は単に「ポッカコーヒー」として発売し、後に「ポッカコーヒー ニューオリジナル」を経て現在の商品名となっており、現行品が13代目である。
ポッカコーヒー 低糖
2014年2月発売。原材料はオリジナルに準じているが、糖類を35%低減した甘さ控えめタイプ。人工甘味料不使用で自然な甘さを特徴とする。
ポッカコーヒー 厳選微糖
甘味料アセスルファムカリウムスクラロース)を使用することで砂糖の使用量を控えた微糖タイプ。なお、甘味料や砂糖以外の他の原材料は「オリジナル」に準じているため、雑味のない味わいとなっている。
ポッカコーヒー テイスティーブレンド
原材料は「オリジナル」に準じているが、甘さを控え、雑味が少なく、後味が良く洗練された味わいが特徴のレギュラータイプ。2013年9月のリニューアルに合わせて発売された製品。
ポッカコーヒー 贅沢ブレンド
原材料は「オリジナル」に準じているが、方法が異なる2種類の焙煎豆と厳選した牛乳100%を使用しており、パッケージに記載の比較表によると「オリジナル」に比べてコクを高めた一方、甘さが控えられている。
ポッカコーヒー ブラック
澄み渡る香りとキレのある後味が特徴の無糖ブラックコーヒー。原材料はコーヒーのみで、香料などの添加物は含まない。
ポッカコーヒー 味わいカフェオレ(コーヒー飲料)
原材料は「オリジナル」に準じており、乳成分を厳選された牛乳のみとしたことでやさしい甘さや後味の良さを特徴とするカフェオレ。
ポッカコーヒー Mコーヒー(コーヒー飲料)
乳成分には牛乳は一切使われておらず、代わりに全粉乳脱脂粉乳を使用することでマイルドなミルク感を演出した昔ながらの味わいを身上とするシリーズ唯一となる250g入りのロング缶。2012年9月に2001年以来、実に11年ぶりとなるリニューアル[1]を実施したものの、基本レイアウトはほぼ変更されておらず、現在でも顔が下半分いっぱいに入っている。
ポッカコーヒー オリジナルマイルド
環境に配慮した紙製容器カートカンに封入した製品。「オリジナル」をベースにしているが、トレハロースが追加されている。
ポッカコーヒー ファイターズ缶 微糖
北海道限定で販売されている製品。仕様は「厳選微糖」に相当するが、脂質炭水化物ナトリウム・糖質の数値が異なる。
ポッカコーヒー ファイターズ缶 無糖ブラック
北海道限定で販売されている製品。仕様は「ブラック」に相当するが、炭水化物とナトリウムの数値が異なる。
ポッカコーヒー ブレンド沖縄
子会社の沖縄ポッカコーポレーションから沖縄県限定で販売されている製品。パッケージ下半分は男性の顔ではなくシーサーがデザインされているほか、少し甘めの懐かしい味わいにしている。

販売終了商品

  • ポッカコーヒー プレミアム(1999年に155gで限定発売した後、2000年に190g缶で全国発売)
  • ポッカコーヒー「ガティ!」(1999年発売)
  • ポッカコーヒー セレクト(1992年頃に発売)
  • ポッカコーヒー デミタス(その後香ばし珈房デミタスに継承)
  • ポッカコーヒー ハイランドブレンド
  • ポッカコーヒー キリマンジャロブレンド微糖
  • ポッカコーヒー ドライバー - 現在は「ドライバー」に独立ブランド化しており、「シャキッと激ブラック」が高速道路サービスエリア内の自動販売機・売店で販売されているほか、沖縄県は子会社の沖縄ポッカコーポレーションから「ブラック」・「プライムテイスト」・「自信の微糖」の3種類を発売している。
    • ブラック 無糖
    • ほろ苦ブレンド
    • スーパーブラック - 「ブラック 無糖」の後継製品
  • ポッカコーヒー オネスティ
    • ブレンド
    • デミタス
  • ポッカコーヒー 復刻缶80's - 発売39周年を記念し、80年代当時のパッケージデザインや味わいを再現した数量限定品
  • ポッカコーヒー ダブルゼロ - 糖類ゼロ・脂質ゼロ設計の健康系缶コーヒー。
  • ポッカコーヒー 大人のブラック - 「ポッカコーヒー ブラック」からのリニューアル品だが、再リニューアルにより再び「ポッカコーヒー ブラック」に戻る。
  • ポッカコーヒー 午後のくつろぎカフェオレ(コーヒー飲料規格)
  • ポッカコーヒー 珈琲通の粗挽きデミタス(170g缶)
  • ポッカコーヒー コクの贅沢微糖
  • ポッカコーヒー 朝の深煎りブレンド
  • ポッカコーヒー 贅沢焙煎
  • ポッカコーヒー こだわり豆の贅沢ストレート - ミルク入り・砂糖不使用タイプ
  • ポッカコーヒー aromax - 現在は「aromax」に独立ブランド化している。
    • ブラック 無糖 - 幾度のリニューアルを経て、現在は「aromax 深みのコクブラック」として発売している。
    • ブレンド - 幾度のリニューアルを経て、現在は「aromax プレミアムゴールド」として発売している。
    • エスプレッソ ブレンド
  • ポッカコーヒー ミルクカフェ(250gロング缶入り、コーヒー飲料規格) - 後に「ミルクカフェ」に独立ブランド化する。
  • ポッカコーヒー カフェグラスコ(380mlボトル缶入り)
    • BLACK無糖
    • BLACK微糖
  • ポッカコーヒー アイスカフェオレ(280g缶入り、アイス用、コーヒー飲料規格)
  • ポッカコーヒー アイスコーヒー(280g缶入り、アイス用)
  • ポッカアイスコーヒー クリーム入り(280g缶入り、アイス用) - ポッカサッポロフード&ビバレッジに商号変更後、2013年4月のリニューアル再発売の際に「アイスコーヒー クリーム入り」に改名。
  • ポッカコーヒー クリスタルアイス(250gロング缶入りアイスコーヒー)
  • ポッカアイスコーヒー(820g缶入り 家庭用アイスコーヒー)

CM出演者

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関連項目

  • aromax - 広口ボトル缶を採用した缶コーヒーブランド。当初は「ポッカコーヒー」のサブブランドとして発売していたが、リニューアル時に独立ブランド化し、現在に至る。
  • 生粋 (缶コーヒー) - 旧・サッポロ飲料から販売されていた缶コーヒーブランド。合併時に「ポッカコーヒー」へ継承され終売された。

外部リンク

テンプレート:Reflist
  1. ただし2013年1月の出荷分からはレイアウト下のブランドロゴが「POKKA」ロゴから「pokka sapporo」ロゴに変更された。