M24 (天体)
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M24 (NGC 6603*) | |
星座 | いて座 |
観測データ | |
種別 | 散開星団 |
赤経 (RA, α) | 18 h 16.9 m (J2000.0) |
赤緯 (Dec, δ) | -18° 29' (J2000.0) |
距離 | 9400 光年 |
視等級 | +4.5 |
視直径 | 90 |
物理的性質 | |
直径 | 光年 |
絶対等級 | _ |
特性 | _ |
その他の名称 | |
280px |
M24はいて座にある天の川の一部。NGC6603はそこに含まれる小さな散開星団をさす。
昔からスタークラウドと呼ばれ、いろいろな観測者が記録を残している。1764年メシエが発見し、「天の川の中に、星雲状のひろがりがいくつかのパートにわかれ、さまざまな明るさの星が見られる」と記している。ジョン・ハーシェルは、この中のNGC6603を見て、「きわめて星が多く、よく集中している」と説明し、以降の混乱のもととなった。ドライヤーはメシエがこの6603を見たかどうか疑わしいと言っている。ワレンクイストはカタログからこのスタークラウドは除外した。
スタークラウドの方は肉眼でも見えるすばらしい光の塊である。双眼鏡でもすばらしい光の塊が見え、小口径でも面白い対象である。ただ、双眼鏡ではスタークラウドしか見えない。口径20cmになると視野一杯に微星がまるで洪水のように充満している姿を見ることができる。NGC6603はスタークラウド内部の赤い星のすぐ北にある。NGC6603を見るためには口径8cmの望遠鏡が必要であるが、口径6cmでは星雲状にしか見えない。分離して見るためには口径15cmの望遠鏡を必要とする。また周囲をよく見ると、暗黒帯がいくつも広がっている部分も確認することができる。