L.A. (ライト・アルバム)
テンプレート:Infobox 『L.A.(ライト・アルバム)』 (L.A. (Light Album)) は、1979年にリリースされたザ・ビーチ・ボーイズのアルバム。リプリーズ・レコードからCBS傘下のカリブ・レコードに移籍して第1弾のアルバム。彼らのレーベル、ブラザー・レコードは経営を続けていたが、当時の彼らのマネージャー、シカゴの元プロデューサーであったジェームズ・ガルシオは自身のレーベルであるカリブ・レコードにビーチ・ボーイズを移籍させ、ブラザー・レコードと共にアルバム配給する契約を行った。
本作ではブルース・ジョンストンが共同プロデュースを行い、バンドに復帰した。マイク・ラブ作の「想い出のスマハマ」は日本をイメージして作られた作品であり、ジャケットにも奇妙な芸者や武士のイラストが描かれ、欧米人の日本観というものがかいま見られる。歌詞も一部奇妙な日本語で歌われているが、「スマハマ」は「砂浜」の誤りではなく神戸市須磨区の浜辺を指している[1]。「ヒア・カムズ・ザ・ナイト」は『ワイルド・ハニー』に収録された同曲のロング・ディスコ・ヴァージョンである。
デニスの提供した2曲「ベイビー・ブルー」「ラヴ・サラウンズ・ミー」は、内容がコマーシャル性に欠けるという理由で、CBSに発売を拒否された彼の2作目のソロ・アルバム『バンブー』から、リミックスの上転用されたものである。この2曲がデニスにとって、ビーチ・ボーイズで発表した最晩年のオリジナル曲となった。
このアルバムからは「グッド・タイミン」、「レディ・リンダ」、「ヒア・カムズ・ザ・ナイト」がシングルカットされているが、中でもアル・ジャーディンの作品「レディ・リンダ」は、全英シングルチャート7位のヒットを記録した。
このアルバムの演奏クレジットには、外部ミュージシャンが名を連ねており、ブルース・ジョンストン以外のビーチボーイズのメンバーはほとんど演奏していない。
曲目
- グッド・タイミン - Good Timin' (Brian Wilson/ Carl Wilson) 2:12
- レディ・リンダ - Lady Lynda (Alan Jardine/ Ron Altbach) 3:58
- フル・セイル - Full Sail (Carl Wilson/Geoffrey Cushing-Murray) 2:56
- エンジェル・カム・ホーム - Angel Come Home (Carl Wilson/ Geoffrey Cushing-Murray) 3:39
- ラヴ・サラウンズ・ミー - Love Surrounds Me (Dennis Wilson/Geoffrey Cushing-Murray) 3:41
- 想い出のスマハマ - Sumahama (Mike Love) 4:30
- ヒア・カムズ・ザ・ナイト - Here Comes the Night (Brian Wilson/Mike Love) 10:51
- ベイビー・ブルー - Baby Blue (Dennis Wilson/Gregg Jacobson/Karen Lamm) 3:25
- ゴーイン・サウス - Goin' South (Carl Wilson/Geoffrey Cushing-Murray) 3:16
- ショートニン・ブレッド - Shortenin' Bread (Adapted by Brian Wilson) 2:49