HI-OSF/1-MJ
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HI-OSF/1-MJ(ハイ・オーエス・ワン・エムジェイ)は、1990年代にHITAC Mシリーズ大型汎用機、HITAC Sシリーズスーパーコンピューター向けに開発されたオペレーティングシステムである。OSF/1に準拠しMach 3.0のマイクロカーネルを実装していたPOSIX準拠のUNIX OS であった。
歴史
1992年にバージョン1を出荷。M-880、M-860シリーズを中心に展開した。ベクトル型スーパーコンピューターSシリーズ(S-820、S-3800、S-3600)は東京大学大型計算機センターのS-3800化により出荷が加速、HI-OSF/1-MJはスーパーコンピューター向けOSとして評価が 確立した。1996年出荷開始のHPC SR2001、SR2201シリーズの好調な出荷によりHI-UX/MPPにその使命を渡した。
主な稼動センタ
- 1993年 S-3800/480 東京大学大型計算機センター
- 1993年 S-3800/180 気象研究所
- 1994年 S-3800/380 東北大学金属材料研究所
- 1994年 S-3800/380 北海道大学大型計算機センター
- 1995年 S-3800/480 東北大学金属材料研究所
- 1995年 S-3800/480 気象庁
動作マシン
HI-OSF/1-MJの動作マシンは以下の通り。無論、VMSまたはPRMA上での動作は可能である。
大型汎用機
- M-68Xシリーズ
- M-660シリーズ
- M-880シリーズ
- M-860シリーズ
- MP-5800シリーズ
- MP-5600シリーズ
スーパーコンピューター
- S-820シリーズ
- S-3800シリーズ
- S-3600シリーズ