GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦
テンプレート:Infobox Film GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦(ゲームキングたかはしめいじんバーサスもうりめいじんげきとつ!だいけっせん)は、1986年に公開された映画作品。
同時上映はアニメ映画『RUNNING BOY スター・ソルジャーの秘密』。
概要
大ブームとなっていたファミコン人気を背景に、当時人気だったファミコン名人の高橋名人と毛利名人のゲーム対決の様子を描いた作品である。対決に使われたゲームソフトは、当時ハドソンよりファミコン用ソフトとして発売された「スターソルジャー」が使用された。
対決ルール
この試合の対決ルールは、下記の全5試合の5本勝負で行われ、全試合の勝ち数と総合得点を争うというスペシャルルール上で争われた。使用機体は1試合につき1機のみで、自機が破壊された時点でその勝負は負けとなる。また、ゼグポイント以外の隠れキャラボーナスを得た時点でも即刻反則負けとなるという過酷なものであった。
- GAME KING用スペシャルルール
- 第1ラウンド:2分間タイムトライアル
- 第2ラウンド:2分間タイムトライアル
- 第3ラウンド:5分間タイムトライアル
- 第4ラウンド:5分間タイムトライアル
- 第5ラウンド:ファイナルゲーム(1面~4面までのクリアと総得点の勝負)
特訓シーン
この作品の見所として、両名人が対決前にそれぞれ特訓を行うというシーンがある。力の高橋、技の毛利といった、両者のイメージに合った対照的な2人の様子が描かれており、高橋名人が連射力強化を重視した指の力の特訓(指の連打でのスイカ割り、人指し指一本でバイクを止める、工事現場で働くなど)、毛利名人は集中力を鍛える特訓(風が吹きすさぶビルの屋上でトランプタワーを組み立てる、水泳、皿の上に置いた豆を箸でつかんで別の皿に移すなど)を行っている。実際にゲームをプレイする上で上達する特訓になるのかどうかはやや疑問だが、本編の対決前の雰囲気を盛り上げる子供向け映画の演出という点では秀逸であった。
これらのシーンの製作秘話は『ファミ通DVDビデオ ファミコン生誕20周年記念 ファミコンのビデオ』上で語られており、構成を担当した渡邊浩弐によると、同時期に日本国内で公開の映画『ロッキー4/炎の友情』での、ロッキーとドラゴの特訓シーンを意識して作られたと語っている。また、一番有名な高橋名人のスイカ割りシーンも、渡邊が考えたものであることがニコニコ生放送「ゲームのじかん」第3回〜夏休み直前、拡大版!〜にて本人により明かされた。これらの特訓シーンは今も語り継がれており、後年ゲーム雑誌などではよくネタとしても使われていた。
出演者
スタッフ
挿入歌
- 『O・Z・O・N・E』
- 作詞・作曲- 坂上忍 / 歌 - 坂上忍
メディア化
本作品は『ファミ通DVDビデオ ファミコン生誕20周年記念 ファミコンのビデオ』に収録されており、現在でも容易に視聴することが可能である。また、公開年には同時上映のアニメ映画『RUNNING BOY スターソルジャーの秘密』と同時収録でVHS化もされたが、現在は入手困難である。