オオバコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
車前葉から転送)
移動先: 案内検索

テンプレート:生物分類表

オオバコ(大葉子、Plantago asiatica)とはオオバコ科オオバコ属多年草車前草ともいう。

特徴

日本全土に分布する雑草である。は短く、地面に埋まっている。は葉柄があり、さじ型。は穂状につき、緑色。踏みつけに強く、人などがよく踏む道路脇などの場所に生える。踏みつけが弱い場所では、高くのびる性質を持たないので、他の草に負けてしまう。

葉や種子は咳止めなどの薬になる。また、花穂を根本から取り、二つ折りにして、二人が互いに引っかけあって引っ張り、どちらが切れないかを競う遊びがある。

葉が広く大きいことから「大葉子」という。「車前」は漢名で、車(牛車馬車)が多く通る道の端に多く生えることからこの名がついた。

リクガメのエサとしても有名でカルシウムが多い。

生薬

オオバコの成熟種子、花期の全草を乾燥したものを、それぞれ車前子(しゃぜんし)、車前草(しゃぜんそう)といい日本薬局方に収録された生薬である。また、葉だけを乾燥させたものを車前葉(しゃぜんよう)という。これら3つはともに消炎、利尿、止瀉作用などがある。

漢方では、車前子は牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)などに配合される。他の2つは民間薬的なものであり、漢方ではまず使わない。

ギャラリー

参考文献

テンプレート:節stub

関連項目

テンプレート:Sister テンプレート:Sister

外部リンク

テンプレート:Asbox