オオバコ
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オオバコ(大葉子、Plantago asiatica)とはオオバコ科オオバコ属の多年草。車前草ともいう。
特徴
日本全土に分布する雑草である。茎は短く、地面に埋まっている。葉は葉柄があり、さじ型。花は穂状につき、緑色。踏みつけに強く、人などがよく踏む道路脇などの場所に生える。踏みつけが弱い場所では、高くのびる性質を持たないので、他の草に負けてしまう。
葉や種子は咳止めなどの薬になる。また、花穂を根本から取り、二つ折りにして、二人が互いに引っかけあって引っ張り、どちらが切れないかを競う遊びがある。
葉が広く大きいことから「大葉子」という。「車前」は漢名で、車(牛車・馬車)が多く通る道の端に多く生えることからこの名がついた。
生薬
オオバコの成熟種子、花期の全草を乾燥したものを、それぞれ車前子(しゃぜんし)、車前草(しゃぜんそう)といい日本薬局方に収録された生薬である。また、葉だけを乾燥させたものを車前葉(しゃぜんよう)という。これら3つはともに消炎、利尿、止瀉作用などがある。
漢方では、車前子は牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)などに配合される。他の2つは民間薬的なものであり、漢方ではまず使わない。
ギャラリー
- Flowers of Plantago asiatica.jpg
花
参考文献
関連項目
外部リンク
- オオバコ属 - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
- オオバコ(大葉子)、シャゼンソウ - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
- セイヨウオオバコ、オニオオバコ、トウオオバコ、プランテーン - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
- ヘラオオバコ、イギリスオオバコ - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)