新三種混合ワクチン
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(新3種混合ワクチンから転送)
新三種混合ワクチン(しんさんしゅこんごうワクチン)とは、麻疹、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)、風疹の三種の生ワクチンが混合されたワクチンで、MMRワクチンとも呼ばれる。
MMRとは、麻疹(measles)、流行性耳下腺炎(mumps)、風疹(rubella)の頭文字を取った物である。
日本では、1988年から1993年まで実施されていた。しかしムンプスワクチンによる無菌性髄膜炎発生率が高い事が問題となって中止となった。現在では、個別接種が行なわれている。
2006年4月から、副反応が問題となったムンプスワクチンを除いた、麻疹・風疹混合(MR)ワクチンの接種が開始された。
アメリカ合衆国においては、1971年から一般的に行われており、現在では改良されたワクチンが利用されている。
さらに2005年、米国食品医薬品局(FDA)は麻疹・流行性耳下腺炎・風疹・水痘-帯状疱疹混合ワクチンMMRV(Vはvaricella-zosterの頭文字)を認可している。
自閉症との関連性
1998年、新三種混合ワクチンの接種と自閉症発症との間に関係性があると指摘する論文がイギリスで発表され、イギリスやアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドにおいて接種が激減、はしかに感染する子供が増加した。2010年1月、イギリスの医事委員会(General Medical Council)は、論文に問題があることを指摘し、ワクチンと自閉症の関連性が否定された[1]。