広野駅 (福島県)
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広野駅(ひろのえき)は、福島県双葉郡広野町大字下浅見川字築地にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線の駅である。
2011年の福島第一原子力発電所事故の影響により、当駅から原ノ町駅間は運転を休止している状態であったが、2014年6月1日に当駅 - 竜田駅間で運行が再開された。
歴史
- 1898年(明治31年)8月23日 : 日本鉄道の駅として開業する。
- 1906年(明治39年)11月1日 : 日本鉄道が国有化され、国有鉄道の駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 : 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。
- 2008年(平成20年)3月17日 : 童謡による町おこしの一環として、発車ベルから発車メロディー(「汽車」「とんぼのめがね」)に変更する。
- 2011年(平成23年)
- 3月11日 : 東日本大震災(東北地方太平洋沖地震および福島第一原子力発電所事故)により、当駅を含む区間が不通となる。
- 8月1日 : 不通区間の代行バスが、久ノ浜駅と当駅間で運行を開始する。
- 10月10日 : 久ノ浜駅と当駅間の運行を再開し、前日をもって代行バスの運行を終了する[1]。
- 2014年(平成26年)6月1日 : 当駅 - 竜田駅間運行再開[2][3]。
駅構造
2面3線のホームを有する地上駅である。ホームと駅舎の間は跨線橋で連絡している。また、ホーム上に待合所が設置されている。
業務委託駅(JR水戸鉄道サービス委託)で、POS端末を設置している。東日本大震災前は特急「スーパーひたち」が停車していたが、マルス端末などは設置されていなかった。
のりば
1 | テンプレート:Color常磐線(下り) | 木戸・竜田方面 |
2 | テンプレート:Color常磐線(上り) | いわき・水戸方面 当駅始発 |
3 | テンプレート:Color常磐線(上り) | いわき・水戸方面 |
- 東日本大震災後の運行再開から2014年6月の当駅 - 竜田駅間の運行再開までは、1番線と2番線の間の空間に仮設ホームを設置し、この仮設ホームと1番線を仮設通路で連絡させていた。
利用状況
近年の1日平均乗車人員は以下のとおり。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 一日平均乗車人員 | 備考 |
2000 | 465 | |
2001 | 461 | |
2002 | 468 | |
2003 | 437 | |
2004 | 396 | |
2005 | 388 | |
2006 | 358 | |
2007 | 354 | |
2008 | 346 | |
2009 | 336 | [4] |
2010 | 336 | [5] |
2011 | ||
2012 | 81 | |
2013 | 132 |
駅周辺
広野の中心部であり、駅前に商店と少し大きな住宅地がある。
- 国道6号
- 広野町役場
- 広野郵便局
※常磐自動車道広野インターチェンジは、隣の木戸駅が最寄駅である。
その他
- 駅前には「今は山中 今は浜 今は鉄橋わたるぞと」で始まる童謡『汽車』碑が建っている。この曲の舞台になったのは、常磐線のこの辺りであったという説に基づいている[6]。この1番は続いて「思う間も無くトンネルの 闇を通って広野原」と歌っているが、テンプレート:要出典範囲。しかしこの説には異論も唱えられており、『愛唱歌ものがたり』(読売新聞社)に挙げられた説によると、この説を提唱する人は大和田建樹が常磐線の開通式典に招待された際に作詞したとしているが、大和田が招待された時点では久ノ浜駅しか開業していなかったといった矛盾点があり、より信憑性の高い別の作詞者が存在するとしている。
- 福知山線(JR宝塚線)にも兵庫県三田市に同名の「広野駅」があることから、乗車券類の券面には「(常)広野」と表記される。
- 本駅と隣の末続駅との間には旧線で使っていたトンネルの跡がある。これは常磐線の車窓からも確認することができる。
- 2011年10月10日から2014年5月31日までは、列車が発着する駅の中で、福島第一原子力発電所および事故に関連する帰還困難区域(事故発生当初は警戒区域)との境界線にもっとも近い駅となっていた。
- 東日本大震災の発生時、いわき発原ノ町行き(669M列車)として運行されていた415系K544編成[7]は、後に当駅に移動して留置されていた。この編成は同年10月9日、勝田車両センターに移動されたが、この作業に関し、組合員の被曝を強制するものとして労働組合(動労水戸)がストライキを構える事態となった[8]。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- テンプレート:Color常磐線
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:PDFlink東日本旅客鉄道水戸支社 (2014年5月30日) 2014年6月1日閲覧。
- ↑ 第125回 福島県統計年鑑2011 - 福島県企画調整部統計分析課編(2011年)
- ↑ 第126回 福島県統計年鑑2012 - 福島県企画調整部統計分析課編(2011年)
- ↑ 日本鉄道旅行地図帳、第2号「東北」p.3
- ↑ 『日本鉄道旅行地図帳 東日本大震災の記録』ISBN 9784107900470 43頁
- ↑ テンプレート:Cite web