セカンド・チャンス (テレビドラマ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(帰ってきたセカンド・チャンスから転送)
テンプレート:Sidebar with collapsible lists セカンド・チャンスは、1995年4月14日~6月30日にTBS系で金曜21:00-21:53に全12回放送されたテレビドラマ。主演は田中美佐子と赤井英和。
平均視聴率は16.7%。また、このドラマの主題歌である 岡本真夜の「TOMORROW」も大ヒットとなった。
VHS化はなされなかった(後述の「帰ってきたセカンド・チャンス」のみ、1997年2月28日にVHSが発売されている)が、2010年8月4日に全12話収録の6枚と「帰ってきたセカンド・チャンス」を含む7枚組での形態でのDVD-BOXとして発売された。
主な登場人物
- スペシャル版(最終話の後日談)では春子が勤と結婚したため、春子以下藤井家の母子4名は野田姓に変更されている。
- 藤井春子・田中美佐子
- 夫を交通事故で亡くして以来、スーパーで働きながら3人の子供と暮らして来た。しかし、好意で入居させて貰っていた社宅からの退去命令が出され、路頭に迷った他、母子家庭に対しての風当たりの強さに悩んでいた頃に勤と出会い、やがて家族ぐるみの付き合いとなる。最終話で結婚。子供達からは「はるさん」と呼ばれていた。
- 野田勤・赤井英和
- 妻との別居後、娘の君子と2人暮らしだが、思春期という事もあり、接し方に悩んでしまう。春子に片想いをする。結婚式場勤務。
- 藤井渡(長男)・堂本剛
- 中学生でバスケ部に所属している。正義感が強いが、少々マザコン。転入してきた君子から好かれる。
- 藤井律(次男)・黒田勇樹
- 心優しい性格だが、女々しいと言われると激怒する事もある。怠け者の春子に代わり、家事などをこなす。経済的理由から高校に進学するか悩む。
- 藤井昇(三男)・塙翔平
- ウルトラマンが大好きで、家族からは「のんちゃん」と呼ばれる。勤を「おやじぃ!」などと呼び、懐く。実父から貰ったクマのぬいぐるみを大切にしていたが、君子からの言葉で土に埋め、訣別をする。
- 野田君子(長女)・宮城秋菜
- 勤と2人暮らし。律と同じクラスに転入後、渡に好意を抱く。愛人を作って逃げた実母を憎んでいて、勤に宥められることもしばしば。春子に対し反発することが多い。
- 小林・水谷あつし
- 春子の職場の上司。春子にわいせつな行為を繰り返していたが、春子に一喝された報復としてパワーハラスメントを展開し、退職に追い込んだ。
- 玉木満・梶原善
- 勤の同僚。同性愛者であり、勤に思いを寄せ様々なアプローチをする。
- 中条上司・金田明夫
- 勤の職場の上司。勤が関西弁で応対するたびに注意している。
- 堀越啓子・石井苗子
- 春子の友人で美容室を開業している。春子の良き相談相手。スーパーを退職した春子を店の掃除として雇う。
- 藤井清江・佐々木すみ江
- 春子の元姑。息子の事故死に関して春子を責め、不仲である。律に亡き息子の面影を感じ、律が家出をして自分の元に来たときに、何とかして引き取ろうとするも失敗する。物語中盤で登場。
- 野田真知子・松田美由紀
- 勤の前妻。愛人と駆け落ちした。物語終盤で2人の元に現れ、勤との離婚が正式に成立していなかった事を逆手に取り、身勝手な主張を展開。勤が春子と結婚する為、君子を引き取る事になるも、新しい男の所在を知った君子と対立。のちに勤の貯金を持ち逃げして行方をくらませた。物語終盤で登場。
- 山中徹・松村雄基
- 春子の亡き夫の元同僚。藤井一家を何かと援助、春子に思いを寄せて結婚を申し込む。結婚が決まったが、式場で春子は勤に連れ去られ、結婚は白紙になってしまう。最終回では春子と勤の結婚式に登場し、スピーチをする。
- 昇と同じ幼稚園へ通う園児
- 昇に父親がない事を嘲り、大切にしていたぬいぐるみを捨ててしまう。この事で昇から復讐される。
- 園児の母・山下容莉枝
- いじめをした息子が昇に殴られると、「母子家庭だから躾がなってない」と春子を嘲笑。常に息子に対し、藤井家の中傷を展開している模様。
番組制作スタッフ
- 脚本:小松江里子
- 演出:吉田健
- 音楽:長谷部徹
- 技術:小南朗
- 撮影:中村元
- 映像:野々村直
- 照明:高橋寛
- 音声:山田紀夫
- 音響効果:勝見勇一
- 番組宣伝:伊藤良
- スチル:渡辺富雄
- タイトル:松原弘志
- アニメーション:小島淳二
- デスク:小澤通子
- 記録:木下真理子
- ロケーション担当:戸田格
- 演出補:関本浩秀
- プロデューサー補:徳永裕久
- プロデューサー:伊藤一尋
その他
- ドラマ内での藤井春子の元夫の写真は、プロデューサーの伊藤一尋である。
- 翌年の1996年12月20日には、「帰ってきたセカンド・チャンス」としてほぼ同キャストでスペシャル版が放送。スペシャル版ゲストとして三井ゆり、加藤晴彦らが出演した。
- 2005年10月には主演の田中美佐子が5年ぶりに「ブラザー☆ビート」でテレビドラマに出演するのにあわせ、「セカンド・チャンス」を首都圏・関東地方・関西・東海・岩手県で再放送(95年から10年後の「ブラザー - 」では、1話のみ、田中と赤井が10年ぶりの共演をしている)。「ブラザー - 」とは脚本家とプロデューサーが同じである。
- 劇中に時折挿入されるナレーションは律役の黒田勇樹が担当した。
テーマソング
- 「TOMORROW」 岡本真夜(徳間ジャパン)
- スタッフクレジットは基本的にオープニングで流れるが第2~4話と最終話ではクレジットはエンディングで流れた。
- シングルは180万枚を売り上げ、金9枠主題歌シングル売り上げの最高記録となっている(2位は1992年10月‐12月放送の『ホームワーク』主題歌で稲垣潤一が歌う「クリスマスキャロルの頃には」で150万枚のセールス)。
サブタイトル
- オレのママに手を出すな
- 一目惚れしました
- 二人のプロポーズ
- 子供たちの反乱
- 別れ池のジンクス
- 空に一番近いキス
- 親父、エッチしただろ
- 長男の危ない青春
- 嵐を呼ぶ嫁・姑
- 禁断の初恋
- 離婚するの忘れてた!?
- 世界で一番の結婚式