刺し子
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テンプレート:独自研究 刺し子(さしこ)とは、手芸の一分野で、布地に糸で幾何学模様等の図柄を刺繍して縫いこむこと。
概説
保温、補強等のため木綿布に木綿糸で補強したものが始まりとされている。
藍色の木綿布に白糸で刺すものが定番であるが、最近では、布、糸ともカラフルな色合いのものもできてきている。
有名な刺し子技法には津軽の『こぎん刺し』、南部の『菱刺し』、庄内の『庄内刺し子』があり、これらを日本三大刺し子という。
田中忠三郎が調査・収集した刺し子のうち津軽・南部の刺し子着786点が国の重要有形民俗文化財に指定され、学術的価値は勿論、田中忠三郎独特の審美眼にかなった芸術的価値も高いコレクションとして認知されている。
模様
- 麻の葉
- 飛び麻の葉
- 八ツ手麻の葉
- 箱刺し
- 紗綾形
- 菱紗綾形
- 青海波
- 菱青海波
- 十字つなぎ
- 段つなぎ
- 角十つなぎ
- 平山道
- 詰田
- 平詰三枡
- 立三枡
- 平三崩し
- 井桁格子
- 枡刺し
- 角寄せ
- 平井十文
- 四つ菱
- 矢羽根
- きじの足
- そばから菱
- 梨の紋
- うろこ紋
- 桧垣
- 七宝つなぎ
- 分銅つなぎ
- 千鳥つなぎ
- 網目
- 野分
- 亀甲
- 霰亀甲
- 丸毘沙門
- 籠目
- 雪持笹
- 鳥襷文
- 松皮菱
などの伝統的な模様のほかに、色々な創作柄やキャラクターなどを刺すケースも増えてきた。
ミシンによる刺子
刺し子の「風合い」を再現した家庭用ミシンが2009年9月頃から鈴木製作所により開発・販売されている。
手縫いの刺し子とは当然異なるが見た目は同等。キルティング用途等にも提案されている。
参考文献
- 田中忠三郎 国指定、重要有形民族文化財『津軽、南部のさしこ着』(有)民俗民具研究所、2000年
- 田中忠三郎 『津軽こぎんと刺し子』(はたらき着は美しい)INAX出版、1998年
- 銀座亜紀枝 『刺し子の技法』 美術出版社 1992年 ISBN 4-568-32155-7
- 八田愛子、鈴木尭子 『菱刺しの技法』 美術出版社 1992年 ISBN 4-568-32153-0
- 五島亜希子 『天極縫い 』 マリア書房 2006年 ISBN 4895113809
- 竹田藍 『刺し子 日本の手仕事、針仕事』 日本ヴォーグ社 2003年 ISBN 4-529-03917-X