ベレンゲラ (カスティーリャ女王)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベレンゲラ(Berenguela, 1180年 - 1246年11月8日)は、カスティーリャ王国の女王(在位:1217年)。アルフォンソ8世と王妃レオノールの長女。べレンガリア(Berengaria)とも呼ばれる。
レオン王アルフォンソ9世と結婚し、その間に息子フェルナンド(のちのカスティーリャ王フェルナンド3世)をもうけるなど、夫婦仲は円満であったが、ローマ教皇の干渉を受けて離婚を余儀なくされ、カスティーリャに戻って父王を補佐した。
1214年、父王が没したためベレンゲラの弟エンリケ1世が即位するが、まだ幼年であったためベレンゲラが後見人となって政治を取り仕切った。1217年、エンリケ1世が嗣子無くして事故死したため、ベレンゲラ自身が女王として即位することとなったが、カスティーリャ国民は女王よりもその聡明な息子フェルナンドの即位を望んだ。このため、ベレンゲラは同年のうちに息子をレオンから呼び寄せて即位させ、自身はその後見人となった。
1231年、レオン王アルフォンソ9世が没するとフェルナンド3世に王位を継承させ、カスティーリャ王国とレオン王国の平和的な再統合に成功を収めた。