フタマタクワガタ属
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フタマタクワガタ属 (Hexarthrius) は昆虫綱甲虫目クワガタムシ科に属する分類群。大アゴの先端が二股になっていることからこの名前がある。
触角が6節しかない。とても気性が荒い。卵は産卵木に産み、孵化、成長する。本属は発酵マットでも菌糸ビンでもよく育つ。
この属は大型種が多くマンディブラリスフタマタクワガタはギラファノコギリクワガタに並ぶ世界最大級のクワガタである。
主な種類
16種が知られる。(研究者により違いあり)
- Hexarthrius parryi パリーフタマタクワガタ
- 「セアカフタマタクワガタ」とも呼ばれる。
- H. buquettii ブケットフタマタクワガタ
- ジャワ島に生息する。外見は斑点をとったパリーフタマタクワガタ。和名はかつて「カニガタフタマタクワガタ」「カドアゴクワガタ」などとされ商業誌でもこれらが採用されていたが、21世紀に入ってからは生体を商品流通させるさいラテン種名「ブケット」があてられることが多くなったため、こちらが普及している現状にある。
- H. rhinoceros リノケロスフタマタクワガタ
- かなりの大型種。マンディブラリスツヤクワガタと似ているが、大顎の間に口を守るような突起があり、内歯も細かなノコギリ状のものが続く。
- H. mandibularis マンディブラリスフタマタクワガタ
- フタマタクワガタ属最長の大きさを誇る。野外個体で最大118mm。
- H. forsteri フォルスターフタマタクワガタ
- ここ最近入荷が増えてきた。大アゴはシカクワガタに似ているが、先端は二股に分かれている。