ディオネ (衛星)
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テンプレート:出典の明記 テンプレート:天体 基本 テンプレート:天体 発見 テンプレート:天体 軌道 テンプレート:天体 物理 テンプレート:天体 終了 ディオネ (Saturn IV Dione) は、土星の第4衛星。
名前は他の土星の衛星と同じようにギリシャ神話の巨神族(ティーターン)ディオネに由来する。土星の衛星では4番目に大きく、密度はタイタン、フェーベに次ぐ。珪石等の岩石を含む氷が主成分である。前半球はクレーターが多く明るい。後半球は暗くクレーターは少なく網目状の線があり、これは形成直後の内部活動で生じたと考えられている。これらの性質はレアに似ている。
2011年のカッシーニの観測により、極めて薄いながら、酸素を主成分とする大気が存在することが分かった[1]。これは土星の荷電粒子が表面の氷を分解して生じさせていると考えられている。気圧は2.9×10-7Paという極めて低いものであり、これは地球の483kmの高度に相当する。
また、同じくカッシーニのデータから、ディオネの北半球に存在する長さ約800kmの隆起地形である Janiculum Dorsa を調べた結果、氷の湾曲の度合いから、その場所が過去に高温になっていることが推定された。このことから、氷を主体とする衛星で推定されている、地下の海の存在が示唆されている[2]。
なおディオネの公転軌道上にはトロヤ衛星がある。ラグランジュ点(L4)にはヘレネ、(L5)にはポリデウケスが存在する。
出典
関連項目
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