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'''アポロコンピュータ''' ('''Apollo Computer, Inc.''') はアメリカのコンピュータ会社で商用エンジニアリング [[ワークステーション]]の草分け的存在。 [[サン・マイクロシステムズ]]より2年先行していた。 ==沿革== [[1980年]]設立。 [[1989年]]、[[ヒューレット・パッカード]]に買収され消滅。 ==概要== 最初の製品は[[モトローラ]]社の[[MC68000|68000]][[CPU|MPU]]を使用したDN100という製品である。その後、68000シリーズの進歩とともにDN300, DN600 .... DN3000, DN4500といった製品群を発表した。サーバ製品はDSP80、DSP160などである。またPRISMという[[RISC]]アーキテクチャのDN10000という製品もあった。 特徴として[[トークンリング]]方式のネットワークを当初から標準で装備していた。OSはイージス([[アイギス|Aegis]])という[[Multics]]風の独自のものでネットワークワイドで資源にアクセス可能なアーキテクチャであった。コマンド体系も[[UNIX]]と異なり単一ベンダー製ゆえに統一がとられていた。ただ世のUNIX普及に伴いアポロもUNIXを取り込み[[Domain/OS]]と名前を変えた。 [[ウィンドウシステム]]はOSと一体で[[ディスプレイマネージャ]]という。 入力用ウインドウ(Input pad)と出力ウインドウ(Transcript pad)が別れており、キー入力と処理結果出力が混ざって画面が乱れることがなかった。付属の[[エディタ]]の機能はInput pad上でも使用可能であり、複雑なコマンド操作が可能であった。 アポロの名前は、創業者の一人が月面探査の[[アポロ計画]]に関わったところから付けられたという。 日本では[[メンター・グラフィックス]]社(電気系設計ツールベンダー)の[[プラットフォーム]]として知られておりハードウェア込みで販売されていた。 加えて米国では、[[ゼネラルモーターズ|GM]]、[[フォード・モーター|フォード]]、[[クライスラー]]など自動車メーカーや航空機メーカーの[[ボーイング]]などで機械系設計用としても使われた。 アポロが開発した履歴管理システムDSEE(Domain Software Engineering Environment)は、後に[[ラショナル]]社の[[ClearCase]]の元となった。 ==外部リンク== *[http://www.ipsj.or.jp/katsudou/museum/history/history_ws.html 情報処理学会のワークステーション年表] {{DEFAULTSORT:あほろこんひゆた}} [[Category:コンピュータ史]] [[Category:かつて存在したアメリカ合衆国のコンピュータ企業]] [[Category:ヒューレット・パッカード]]
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