M50 (天体)
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M50 | |
星座 | いっかくじゅう座 |
観測データ | |
種別 | 散開星団 |
赤経 (RA, α) | 7h 03.2m (J2000.0) |
赤緯 (Dec, δ) | -8°20' (j2000.0 |
距離 | 3300 光年 |
視等級 | 5.9 |
視直径 | 16 |
物理的性質 | |
直径 | 21 光年 |
色 (B-V) | _ |
絶対等級 | _ |
特性 | _ |
その他の名称 |
NGC 2323 |
250px |
M50 (NGC2323) はいっかくじゅう座にある散開星団。
1711年にジョヴァンニ・カッシーニが発見したといわれる。また1772年にシャルル・メシエが独立に発見している。1774年ボーデは「カッシーニがおおいぬ座とこいぬ座の間にあるという星団を探し、ついにいっかくじゅう座の腹の下で発見した。星雲状の光の上に小さな星がある星団で、西に4個の小星がある」と記している。ジョン・ハーシェルは「顕著な星団。非常に大きく、星数が多い。星の等級は12~16等」と記した。ダレストは「顕著な星団。非常に大きく、端に赤い星が見える」と記した。ウェッブは「めざましい星団。星がばらばらとつらなり、中に赤い星が見える。星団周辺もすばらしい」ゴア「1893年ロベールの写真から見て、非常に星数が多いということはなく、主な部分でも200個以上の星はない」とした。
条件がよければ、肉眼でぼんやりとした光に見える。双眼鏡でも微星がぽつぽつみえる。口径5cmの望遠鏡では倍率を上げると星に分かれてくる。口径8cmの望遠鏡では、20個程度の星が見えてくる。小さい散開星団だがそれほど密集はしていない。口径10cmの望遠鏡では50個ほどの星が見えてくる。口径30cmの望遠鏡ではおびただしい星が見え全体で150個ほどの星が見える。散開星団なのに、口径30cmの望遠鏡でも完全に星に分離できない。分離するには口径40cm程度の望遠鏡を必要とする。
全体の形はマラスはハート型、ジョーンズはY型であるとした。マラスはウェッブらが記した赤い星は特に異なった色には見えないとした。
おおいぬ座との境界にちかく、シリウスからおおいぬ座θ星の方に伸ばした線をたどると見つけやすい。