Cooperative Linux
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テンプレート:Infobox Cooperative Linuxは、Microsoft Windows上で動作するLinuxカーネルである。Dan Aloniが開発したもので、略称はcoLinux。Windows 2000・Windows XP・Windows Vista・Windows 7で利用できる。エミュレータや仮想マシンではなく、本物のLinuxカーネルがWindows上で動作することが大きな特徴である。TAP-Win32やWinPcapといったネットワークツールを経由して外部のネットワークへ接続が可能。
Dan AloniはcoLinux以前にUmlwin32と言うものを開発していた。これはLinuxのUML技術をMicrosoft Windowsに実装しようとしたもので、Dan AloniはUmlwin32をより実用的に発展させたものとして、UMLとは違う切り口からcoLinuxの開発を始めた。
目次
動作の仕組み
- WindowsアプリケーションとしてLinuxカーネルが動作
- Windows用ドライバとしてlinux.sysがLinuxカーネルからの/への入出力を担当
- ハードディスクは実パーティション又はディスクイメージを利用
- メインメモリは一般的なアプリケーションと同様、Windowsから分けて貰って利用(起動時に設定ファイルの記述により割当量を決定)
- 現時点ではディスプレイアダプタおよびサウンドアダプタは実装されていない。そのため、GUIを利用するにはX Window SystemやVNCを使ってリモートコンピュータのように接続する。音声はサウンドサーバを利用することで再生することが出来る。
特長
仮想マシンとの比較
- 入出力のオーバーヘッドが少なく、CPUクロックも実クロックそのままとなるため非常に高速。
- 通常のBIOS起動やブートローダを用いないため、起動が非常に高速。
- NTサービスとしてLinuxを稼動させることが出来る。
- coLinuxはカーネルバージョンを変更できない。
Cygwinとの比較
- coLinux は「本物の」Linuxであるため、Linux用の通常のバイナリが利用できる。すなわち豊富な既存のLinux用ソフトウェアが利用できる。
- Debian GNU/LinuxやUbuntuといった、一般のLinuxディストリビューションを、ほぼそのままcoLinux上で利用できる。
- 入出力のオーバーヘッドで課題の大きいCygwinと比較して、圧倒的に高速。
別マシンでのLinuxシステム運用との比較
- PCを増備する必要がない。設置場所も購入費用も電気消費も余計にかからない。
Windows/Linuxデュアルブート環境との比較
- Windows上で動作するソフトウェアとLinux上で動作するソフトウェアを同時に並行して利用することができる。
- デュアルブート用にLinuxをインストールした既存のシステムを、ほぼそのままcoLinuxで使用することが可能。
- 同時にいくつものcoLinuxを起動することも可能。
外部リンク
インストールメモ