緘黙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
緘黙(かんもく)とは、原因によらず、明瞭な言語反応が欠如した状態を指す。
概要
狭義には、言語能力を獲得しているにもかかわらず、何らかの心理的要因によって、一時期にあらゆる場面、あるいは特定の場面においてのみ、言葉を発しない状態を指す。教育臨床分野においては、暗黙に狭義の意味で用いられることが多く、場面緘黙、選択性緘黙、などの呼び方をする。
広義の分類
レオ・カナーによる緘黙の分類があるが、1957年と非常に古い。そこで、近年の情報を元に分類すると以下のようになるテンプレート:要出典。
- 「ろう」による緘黙(deaf mutism)
- 重度の知的発達の遅(idiot)による緘黙
- 統合失調症(schizophrenia)にしばしばみられる緘黙
- 自閉症(autism)にしばしばみられる緘黙
- トラウマ(trauma)やストレスがきっかけとなる全緘黙
- 場面緘黙症(selective mutism)
参考文献
- 坂野雄二『無気力・引っ込み思案・緘黙(情緒障害児双書)』黎明書房、1989年。