神秘和音
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神秘和音(しんぴわおん)は、四度音程を六個堆積した和音で、合成和音(Synthetic chord)とも呼ばれている。(但し、V.デルノワの『スクリャービンの和声』以来、一般的に、属九の和音の第5音を下行変質し、付加第6音を加えた和音と解釈されている。)
独特の響きがもたらされ、文字通り神秘的な雰囲気をかもし出す。ロシアの作曲家アレクサンドル・スクリャービンによって初めて用いられ、彼自身の作品でも多用されている。
神秘和音のサンプル
- ソを基音とする神秘和音:MIDIファイル (2KB)
神秘和音が用いられている作品
- 『交響曲第4番 法悦の詩』
- 『交響曲第5番 プロメテウス・火の詩』
- 『ピアノソナタ第4番』以降のソナタ
など
基本データ
- 英語:シンセティックコード(Synthetic chord)
- 分類:六和音
- 構成音
- 根音
- 増四度(tritone)
- 短七度(m7)
- 長三度(M3)
- 長六度(M6)
- 長二度(M2)
- ピッチクラス表示:[013579]